2022.09.13

【インタビュー】Smartpay 大坪直哉氏「3回分割のBNPLでECの成長に貢献」


Smartpayは、クレジットカードを使い、手数料無料で3回払いの後払い決済(BNPL)サービス「Smartpay(スマートペイ)」の提案をEC事業者向けに強化する。2021年6月に会社を設立し、2022年4月にサービスを本格始動した。今年9月にはクレジットカードに加え、銀行口座からの引き落としにも対応して利便性を高めている。日本における事業責任者を務める大坪直哉氏に聞いた。



──2022年4月の事業本格始動までどんな流れがあったのか?

共同創業者の1人、ピーテールヤン・バンダーレはPaidy(ペイディ)のエンジニアリング部門責任者を務めた経歴を持つ。もう1人のサミル・アハメドはスターバックス、フェイスブックなどでアジア地域の担当をしていた経歴を持つ。その2人がアジア、特に日本におけるECについて店舗では良質な商品を販売しているにも関わらず、オンラインになると米国に比べカゴ落ちが2倍になっていることに課題を感じていた。こうした課題を解決するために当社を立ち上げた。

私は直近でイスラエルの企業であるAppsFlyer Japanの日本国内の事業の立ち上げに携わってきた。2人の共同経営者から、ユーザーから手数料を取らない「Smartpay」の話を聞き、日本にはないサービスだと非常に魅力を感じた。ユーザーに手数料を負担させない「ギバー」の考え方に共感を覚え、事業責任者として加わることを決めた。

ECで購入するかどうかを決めかねているユーザーに、1回払いだけでなく、3回払いの決済手段を提供することができれば、双方に大きなメリットがある。

──「Smartpay」と国内で先行するBNPLとの違いは?

「Smartpay」は、日本で初めてすべてのクレジットカード保持者を対象に手数料ゼロで利用できる。消費者には登録料、利息、決済手数料、延滞手数料が一切かからない。ユーザーの支払いは即時与信機能を実装し、30秒で完了する。



法規制のもと、3回の均等分割払いを8週間の期間で設定しているが、今後は消費者のニーズに対応した柔軟なプランも検討している。これは既存の日本のBNPL決済サービスとは異なり、ユーザーがコンビニに行って支払いしたり、銀行の振込手数料を負担したりする必要がない。

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