ネオグラフィックが提供するD2Cファッションブランド「RE:EDIT(リエディ)」は、「サステナブル」「エシカル」をキーワードに、30代~40代の女性に向けたプロダクトやコンテンツを発信している。SNS、ライブ配信、はがきなど、さまざまな手法で顧客の声に耳を傾け、顧客に寄り添うプロダクトやコンテンツ、サービスを提供している。顧客接点の中心となっているのは自社ECサイトだ。コンテンツや機能、サービスを強化したことで、EC売上高に占める自社ECサイト比率は、リブランディング前から倍増したという。「RE:EDIT」の販売戦略や、自社ECサイトのコンテンツ施策について、ネオグラフィックの川端祐輝氏に聞いた。
――ネオグラフィックの展開ブランドは?3つのブランドをECに特化した形で展開しています。メインの「RE:EDIT(リエディ)」は、変化を恐れず時代をリードし続ける、強く、気品高く、輝く女性に寄り添うサステナブルかつエシカルなトレンドファッションアイテムを展開するブランドです。
▲サステナブルかつエシカルなアイテムを展開する「RE:EDIT」パートナーや家族のつながりを大事にファッション性や機能性に重きを置いたブランド「I.W.U(アイダブリュー)」、金属アレルギーなどでアクセサリーを付けるのが難しい方などに向けて素材にこだわったジュエリーブランド「AnkaMoore(アンカムーア)」も展開しています。
先日、秋冬の展示会でインテリアの新ブランド「RE:EDIT HOME(リエディホーム)」もお披露目しました。8月から「RE:EDIT」のサイト内でも展開をご案内していきます。
いずれのブランドも「ファッションを通じて人生を輝かせたい」「お客さまの一番近くに寄り添う形でファッションを心から楽しんでいただきたい」ということをモットーに展開しております。
――リブランディングによる変化は?以前は10代~20代の女性向けに、主にECモールで販売を行っていました。顧客の変化に対応し、6年前にリブランディングを図りました。「RE:EDIT」では、30代~40代を中心に、50代のお客さままで幅広く購入していただいています。お客さまの年齢層が上がり、より生活シーンやニーズに寄り添った形で購入する方が増えていると感じています。サステナブルというコンセプトに反応してくださるお客さまもおりますし、ブランドプロデューサーであるyukiko(ユキコ)がSNSなどで発信する情報に共感して長く愛用していただいているお客さまもおります。
自社ECサイトやSNSでのコンセプトの発信や、お客さまに寄り添うコンテンツの提供が強くなっていることもあり、自社ECサイトの販売チャネルとしての存在感が高まっています。リブランディング前と比較すると、自社ECサイトの売上比率は倍以上になっていると思います。
自社ECで顧客を深く知り、ブランド力を向上
――自社ECサイトとECモールの違いは?自社ECサイトとECモールでは、制約があるかないかという違いがあります。自社ECサイトでは、お客さまに寄り添った形で、アイテムを探しやすいコンテンツや、多様なツールをお客さまのニーズに合わせて提供できます。
ECモールならではの強みも、もちろんあると思います。ただ、「RE:EDIT」では自社ECサイトを重視しています。よりお客さまの情報も深く知ることができ、商品開発にも生かすことができるからです。自社ECサイトでの情報発信も強化していることもあり、リピート率は自社ECサイトの顧客の方が高くなっております。
――コロナ禍により業績はどう変化しましたか?コロナ禍の初期はマスクなど特別需要商品の売り上げが高まりましたが、アパレルも売り上げを落とさず販売できています。ただ、お客さまが求めているものは少しずつ変化していると感じます。より自分に似合うアイテムをしっかりと選ぶお客さまが増えたと思います。当社でも骨格診断やパーソナルカラーなどお客さまにフィットするアイテムを提供するためのコンテンツ提供にも力を入れています。