2022.09.12

アパレルD2C「Horme」、大人の女性が『リアルに着られる服』でファン拡大 「買いやすさ」にも注力

陽福が展開するアパレルD2Cブランド「Horme(ホルメ)」は、30〜40代女性をターゲットにECサイト限定で販売し、着実にファンを拡大している。10〜20代で多彩なファッションを楽しんできた女性が、30〜40代で求める「リアルに着られる服」を提供。大半のアイテムにおいて、ベーシックカラーを展開し、トレンドに左右されず、顧客の「さまざまな都合」をクリアしている点が人気の理由だ。

「30代~40代の女性は、体型で隠したい場所が増えたり、TPOや動きやすさを考慮したり、トレンド過多ではないか(若作りに見えないか)、家庭を持ったから高価な買い物は控えたり、一目おかれるオシャレな服を着たいなど、服選びにも『さまざまな都合』が増えてきます。出産や育児、バリキャリなど女性の生き方が多岐にわたる世代だからこそ、日々移り行く『Horme(活力)』に寄り添うアイテムとスタイリングを提案していけたらと思い、ECサイトを開設しました」(企画生産担当)と話す。

「Horme」では、ベーシックカラー中心にカラー展開しており、トレンドカラーをあえて外すことで、1年後も着たくなくなるアイテムを提供している。

「トレンドカラーは1年後に着にくい。それはコスパが悪く、顧客ニーズにも合っていないと痛感し、潔く外しています。その潔さが、今ではお客さまへのアピールポイントにもなっています。オリジナルのアイテムはシンプルだけどどこかエッジが効いているものが多く、リピートでご購入いただくお客さまが多くいらっしゃいます」(同)と話す。


「買いやすさ」にも注力


ファンが増えている要因は、アイテムへのこだわりだけではない。問い合わせや返品対応の際に顧客の声で一番多いのは、「丁寧で迅速な対応」に対する感謝のコメントだという。

「商品やHPだけでなくカスタマーサポートも重要なブランディング戦略だと思っています。最終的には何事も『お客さまがどう思ったか』が肝心だと思っているので、言葉を汲み取ってご要望以上の返信をするように心掛けています。今回は返品に至ったお客さまでも『次もここで買おう』と思っていただけるような、ファンを増やすカスタマーサポートを目指しています」(同)と話す。

サイトデザインはシンプルながらも、統一感のあるデザインとなっている。ネットでの買い物が不慣れなユーザーでも安心して購入画面に進めるように、的確な商品説明と豊富な商品画像を掲載している。

「手に取ったように分かる商品写真の撮影や加工に注力しています。等身大のモデルを起用し、リアルな着用イメージが湧くようなコンテンツも強化しています。他にも後払い決済を導入したり、商品到着から2日以内の返品に対応したりするなど、買いやすくする工夫もしています」(同)と話す。


海外販売も視野に


ECサイトを構築するためのプラットフォームには「Cafe24」を採用した。

「今後の海外進出を見据えて各国への配送システムが備わった『Cafe24』を選びました。現在はまだ海外販売に至っていませんが、インスタグラムを通じて時折、海外からお問い合わせをいただきます。今はその期待に応えられるよう日々精進するのみです」(同)と話す。

「Cafe24」はサイトデザインを変更する際のサポートが手厚く、ショップのフォロー体制に満足しているという。

「『こうしたい』という要望を伝えると、早ければ当日中に対応していただけます。当社には SE (システムエンジニア) がいないのですが、それでも何度も要望を投げて改善を重ね、デザイン変更できます。分からないことがあればすぐにご連絡させていただくくらい、心強く感じています」(同)と話す。

今後は、顧客とのコミュニケーションの一環として、「Horme」のアイテムを着用した顧客のインスタグラム投稿をECサイトに掲載するUGC(ユーザー生成コンテンツ)活用にも取り組みたい考えだ。参加型のECサイトにすることで、さらに顧客とのつながりを強化する。

他にも新たなPR広告やマーケティング施策にも注力する予定だという。


「Horme」
https://horme-official.com/

「Cafe24」
https://www.cafe24.co.jp/





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