SNSマーケティングプラットフォーム「OWNLY（オウンリー）」を開発・運営するスマートシェアはこのほど、Instagramから投稿に関連する商品やサービスのページにユーザーを誘導するサービス「Findry（ファインダリー）」の提供を開始した。Instagramを通した買い物体験の改善を目指す。
スマートシェアの提供する「OWNLY」は、SNSのマーケティングを一元管理できるサブスクリプション型のマーケティングプラットフォーム。TwitterやInstagramなどのSNSキャンペーンで集客し、ユーザーの声（UGC）を活用したマーケティング＆コミュニケーションに貢献。様々なSNSマーケティング手法を実現できる。
このほど、Instagramから投稿に関連する商品やサービスのページにユーザーを誘導する新サービス「Findry」の提供を開始した。同サービスについては現在ビジネス特許出願中となり、現在「OWNLY」を利用する企業は無料で利用できる。
旅行観光、アパレル、コスメなど「写真映え」を重視している企業に留まらず、Webメディアなどの一般ユーザーとの関係構築を求める企業にとって、Instagramは集客プラットフォームの1つとして重宝されている。一方でInstagramはその仕様により、投稿のキャプションにリンクを設置することができない。そのためユーザーを投稿に関連する商品やサービスのページへ誘導し、購買行動に移ってもらうことは容易ではない。
【「Findry」の利用イメージ】
「Findry」はこの課題を解決し、Instagramから投稿に関連する商品やサービスのページにユーザーを誘導するためのサービス。Instagram上で気になる投稿を発見したユーザーが、その投稿のアカウントのプロフィールから「Findry」のページにアクセスし、そこで当該投稿をクリックすると、詳細ページから直接購入や予約・登録の画面に遷移できる仕組。商品やサービスのページに容易に到達させることで購買行動を促す。
Instagramのユーザーは「Findry」のページを経由することで、Instagramを見て「ほしい！」「行きたい！」と思ったときに従来行っていたECサイトを検索して探すという動作が不要になる。「Findry」のページでは、Instagramと同様のデザインで投稿一覧が表示されるので、気になる投稿を簡単に探すことができる。投稿に関する複数のリンクを設定できるほか、表示するInstagram投稿を選択することも可能だ。
投稿に紐づけるリンクは、ECサイトや予約サイトだけではなく、Webメディアの記事、自社サイトの任意のページなども利用可能なので、遷移先を柔軟に設定することができるという特徴も備える。9月1日より「Findry」をトライアル実施したレジャー予約サイトは、1週間でInstagram経由のコンバージョン率3％を実現しており、継続的な利用でさらなる売上アップが期待できるとの考えを示した。
コロナ禍で世界的にEC業界が大幅に成長した一方で、「Instagramショッピング機能」はそれほど注目を浴びなかったとし、今後のショッピング機能のサービス停止の可能性も見据えるとともに、Instagramを通した買い物体験の改善を目指し、直感的に商品ページへ遷移する導線を実現する「Findry」の提供に至ったとしている。
