2022.09.12

ヤマト運輸、クロネコメンバーズ向けスマホ決済サービス「にゃんPay」を提供 宅急便運賃を12%割引

ヤマト運輸は9月12日、「ヤマト運輸公式アプリ」において、スマートフォン対応の新たな決済サービス「にゃんPay(にゃんぺい)」を追加する。宅急便運賃の割引や、チャージ金額を余すことなく使える「ちょうどチャージ」機能などにより、利用者のさらなる利便性向上を図る。

ヤマト運輸は、無料の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」向けに、宅急便の運賃、梱包資材の料金などの支払いに利用できる新たなスマホ決済サービス「にゃんPay」の提供を開始する。クロネコメンバーズ会員は、「ヤマト運輸公式アプリ」から「にゃんPay」を新規登録(無料)し、ヤマト運輸の直営店および、セールスドライバーによる集荷時に利用できる。

最大の特徴は、荷物の発送時の支払いに利用すると宅急便運賃から12%割引する「宅急便運賃割引」。指定した金融機関口座からチャージされる仕組みで、全国140以上の金融機関に対応。事前に設定しておくと、残高不足時に登録済みの金融機関口座から、不足金額のみ自動チャージ(500円以上は1円単位)し、チャージ金額を残さず使いきれる「ちょうどチャージ」機能も備える。

「にゃんPay」では、みずほ銀行の提供する、企業の自社店舗等の特定の経済圏内で決済可能なチャージ型コインサービス「ハウスコイン」を活用しており、全国の金融機関と接続した安心安全なキャッシュレス決済を提供する。


▲ヤマト運輸公式アプリにおける「にゃんPay」の画面イメージ

セキュリティ対策では、金融機関口座の登録時に各金融機関サイトでの認証手続きにくわえ、「にゃんPay」独自の多要素認証(MFA)により、他人による不正なアカウント開設・金融機関口座の登録を防止。銀行業務や決済サービスで培った不正監視のノウハウを持つみずほ銀行がモニタリングを行い、不正を検知した場合は利用停止処置を取るなど、被害の未然防止・拡大防止を図る。

近年、個人の決済手段として、クレジットカードやデビットカードにくわえ、電子マネーや二次元バーコード決済など、キャッシュレス決済が普及している。

ヤマト運輸は、2007年から直営店やセールスドライバーによる荷物集荷時の決済手段として電子マネー対応を開始し、2021年4月からは6種類の2次元バーコード決済にも対応。クロネコメンバーズ向けには、2011年から「クロネコメンバーズ電子マネーカード」、2014年からヤマト運輸独自のプリペイド型電子マネー「クロネコメンバー割/クロネコメンバー割BIG」、2019年から宅急便の発送手続きをスマホで完結できる「宅急便をスマホで送る」など、お客さまの利便性向上に向けた取り組みを推進している。

このたび、スマホ対応の新たな決済サービス「にゃんPay」の提供により、クロネコメンバーズ向けにお得な割引を提供するとともに、さらなる利便性向上を図るとしている。

今後もクロネコメンバーズ利用者の様々な決済ニーズに対し、より便利で使いやすい機能やサービスを拡充することで、キャッシュレス化の促進とデジタル化による利便性向上を図っていく考えを示した。顧客、社会のニーズに応える物流と、決済サービスを掛け合わせた新たな価値提供を目指す。




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