南フランス発祥のビーガンコスメブランド「ZAO(ザオ)」の日本総代理店であるZAO JAPANは2015年から、ECサイト「ZAO online store」の運営を行っている。
同ブランドの商品は竹を主成分としている。竹に含まれるシリカは、人が持つシリカに近く、皮膚からの浸透率がよいとされる。肌にハリがでることや、唇の荒れなどにいいとしている。
顔全体に塗る下地「ZAOライトコンプレクションベース」(税込7150円)や、スキンケアパウダーの「ZAOミネラルシルク」(税込5280円)は、メークしながら肌のケアもできることで人気となった。同社の売れ筋商品であり、7~8割の人がリピート購入しているという。
リップカラーなどで赤色を出す際には、色素に虫を使用している場合が多く、虫にアレルギー反応が出てしまう人がいる。ZAOでは虫を使用せず、鉱物や植物で赤色を出している。「鉱物や植物だけで赤を出すことは無理といわれてきたが、研究を重ねて可能にした」(安東秀樹社長)と話す。
また、保存料には天然の銀を使用。銀は高価だが、銀の抗菌力の高さから使用を続けている。素材調達や製品作りにコストをかける方針のもと、宣伝広告などは極力行わないという。口コミで地道に認知度を広げている。
ネイル以外の商品は全て、リフィルシステムとなっている。最初に購入するパウダーやリップなどの容器は竹で作られている。竹は丈夫なため、長く使用できる。「ゴミを減らし、環境面も考えている」(同)と言う。
▲リフィルタイプでごみを減らすオーガニック商品などを取り扱う店舗に卸販売を行うことで、実際に商品を手にする機会を作っている。店舗には安東社長も訪れて、来た人に直接、ブランドの紹介や説明をすることもある。
オーガニック農法が主流の欧州では、オーガニックコスメを購入する人が多いとされる。
アイシャドーやリップなど、カラーバリエーションが豊富なことも特徴。アレルギーの人や、体質が変わってしまった人でも、選んで楽しめるコスメがあることを知ってほしいと考えている。