2022.09.10

一平ホールディングス、Makuakeで5000万円以上販売 九州の食品企業の販路拡大を支援する「KYUSHU ISLAND」展開

かつお節を使用した調味料「ばあちゃん食堂の万能まぶし」が好評

食品開発やレストラン事業などを運営する一平(イッペイ)ホールディングスは2021年から、クラウドファンディングやECを通じて九州の食品を全国に紹介する事業「KYUSHU ISLAND(九州アイランド)」を展開している。九州の食品を扱う中小企業の、ものづくりや販路拡大を支援し、九州の活性化を目指すのが目的だという。クラウドファンディングサイトの「Makuake(マクアケ)」と提携し、42社の商品でテストマーケティングを実施。42社の商品すべてで目標金額を達成し、42社合計で5000万円以上が流通したという。

「九州アイランド」には、九州独自の、農業資源や気候風土に合ったものづくりを志す、食品製造事業者や、地域産業の担い手が参加できる。消費者目線で、九州の素材を使いながら安心・安全なものづくりを目指す事業者が参加しているという。

「九州アイランド」では、九州を一つの”島”と考え、島のリソースを最大限に生かしつつ、世の中に残していくのが事業の目的だという。

参加する、九州産食品の取り扱い事業者にはまず、魅力のある商品を開発し、「Makuake」で先行販売を実施し、テストマーケティングに挑戦してもらう。その後は参加企業が、多角的に販売チャネルを開拓するのを支援する。


▲村岡浩司社長

自社ECサイトでの販売や、ECモールでの販売、店舗への卸などを、プロジェクトに賛同する支援企業とともに後押しするという。九州産食品の取り扱い事業者に、継続的に販売を行う実力をつけてもらうのだとしている。いくつもの中小企業が集まって”総和”で全国に情報を発信していくのが特徴だ。

2021年5月にスタートした、「Makuake」でのプロジェクトでは、これまで約1年間で計42品の商品の応援購入を実施した。かつお節を使用した調味料「ばあちゃん食堂の万能まぶし」などが好評だったという。

「Makuake」で目標を達成した商品は、一平ホールディングスが運営するECサイト「KYUSHU ISLAND online shop」でも積極的に販売支援を行っていく。これまでのところ、全42品目について目標金額を達成している。

村岡浩司社長は、「今後、製品を海外に発信していくためには、”九州”単位で盛り立てていく必要があると感じた。県境を越えて九州全体で製品開発やプロモーションが進められれば、『九州アイランド』として展示会や物産展にも出ていける」と話す。






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