2022.09.14

【グリニッジ 田中社長に聞く「4年で売上倍増の秘訣」】ヒットECツールの背景にあった『人』への投資

グリニッジ 田中裕之社長


ECシステム開発のグリニッジは、直近4年間で売上高を2倍に拡大している。レビュー増加のためのクーポン送信を自動化できる「らくらくーぽん」、在庫管理の手間や時間を大幅に削減できる「らくらく在庫」などのツールの導入が飛躍的に伸長している。ネットショップが必要とするツールを生み出し続けるグリニッジの強みや企業の魅力について、田中裕之社長に聞いた。



――4年で売上2倍を実現した要因は?

「らくらくーぽん」のヒットが業績拡大をけん引しています。「らくらくーぽん」は2017年の年末くらいにリリースし、当初、導入企業数の伸びは緩やかでしたが、徐々にペースが上がり、昨年が最も導入数が多かったです。今年に入っても導入は拡大し続けており、導入店舗数は延べ4000店舗以上になっています。


▲「らくらくーぽん」を4000店以上に導入

もともと、「楽天市場」の店舗などで多く導入されている、にぎわいツール「ウルトラASP」がメインのサービスでした。にぎわいツールは競争が激化し、値下げ合戦も進んでいました。新たなサービス開発を検討している中で「らくらくーぽん」がヒットしてくれました。他にも在庫管理システム「らくらく在庫」や、価格の自動更新ツール「らくらく最安更新」、「楽天市場」の商品データ編集管理ソフト「商品一括エディタ for 楽天市場」などのサービスも成長しています。1つのサービスを利用し始めた店舗が、他のサービスも併用していただくケースも増えており、相乗効果も発揮できています。

――「らくらくーぽん」の導入店舗はどう伸ばしたのですか?

「らくらくーぽん」は「楽天市場」が2015年にレビューに関するガイドラインを改定したことを受け、開発したツールです。店舗が「レビューを書いたら送料無料」などレビュー投稿を条件に、購入者に特典を付与する施策が禁止となりましたが、レビュー投稿者に次回以降の購入に対して特典を付与することは認められていました。

店舗にとって質の高いレビューを集めることは重要な施策です。ガイドラインに沿った形で効率的にレビューの投稿を促す施策を手作業で行おうとすると大変な労力です。この施策をシステムで自動化するために「らくらくーぽん」を開発しました。


▲グリニッジ 田中裕之社長

他にもレビュー獲得のためのツールはありますが、ユーザーや店舗目線で使いやすいサービスを目指しました。店舗はフォローメールの送信から、レビュー投稿者へのクーポン送信までを全て自動化できます。

「楽天市場」公式の店舗運営支援サービス「RMS Service Square」においても、「GOLD SERVICE」に認定されております(2022年9月時点)。「GOLD SERVICE」は導入実績や継続率だけではなく、セキュリティーなども審査され、クリアしたサービスしか認定されません。レビューツールで「GOLD SERVICE」に認定されているのは、「らくらくーぽん」だけです。


▲「RMS Service Square」で「GOLD SERVICE」に認定

サービスの機能性や実績、信頼性を評価していただき、楽天グループ(楽天)のECC(ECコンサルタント=店舗を担当する楽天の社員)から店舗に紹介していただいたり、店舗が店舗に教える「NATIONS」でリーダー店舗がお薦めしてくれたりすることで広まっています。さらに店舗同士の口コミで導入が加速しているようです。

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