2022.09.02

【インタビュー】DGフィナンシャルテクノロジー 篠寛社長「ECサイトのセキュリティー対策は、”コスト”ではなく、”防衛策”」

DGフィナンシャルテクノロジー 篠寛社長


3Dセキュア2.0に移行


――ECサイトのセキュリティー導入で、”かご落ち”が発生してしまうリスクがあるが。

2022年10月から、かご落ちリスクが大幅に軽減される「3Dセキュア2.0」という仕組みに、完全移行される。これまでの3Dセキュア1.0を使用していると、加盟店に不正利用時のチャージバック負担が発生してしまう。

早急に、「3Dセキュア2.0」を導入することを強くお勧めする。

「3Dセキュア2.0」であれば、カード番号や属性情報などを基にした、不正検知の仕組みがあるため、顧客に対して3Dセキュアの入力画面を提示する割合が、全体の注文の5%程度に抑えられるといわれている。不正の可能性が高い注文にだけ、認証画面を表示するのだ。

「3Dセキュア2.0」は、ヤフーショッピングが導入を発表するなど、大手プラットフォームでも導入が進むといわれている。


決済手段でコスト吸収


――ビジネスにかかるさまざまなコストが値上がりしている。決済のコストダウンで吸収することは可能か?

コストを吸収できる。当社では、30種類以上の決済手段を提供しており、個々の加盟店に対して最適化した決済手段を提案できる。

EC企業が導入している決済手段の中には、1件当たりの手数料が安いけれど、サポートやオプションなどで、別の料金が発生するといったケースも少なくない。結果的に、コスト増となっている決済もあるだろう。

デジタルガレージグループには、決済手段の提供を支援するチームだけでなく、新規集客などのウェブマーケティングを支援するチームもある。総合的に、EC加盟店の事業を支援していくことができる。





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