――ECCとの関係構築で重要なことは?担当に付いた方とは、なるべく会食に行くようにしています。腹を割って話せる関係性になるためです。
社員も同じですが、お互いに距離がある状態では、何事もうまく行かないと思います。お互いにけん制し合って、核心を突いたことは言わないような関係性では、仕事になりません。
直球でとことん話し合い、お互い納得のいかないことがあるなら、腑に落ちるところまでディスカッションしないと次に進めないと考えています。
――ベテラン店舗になるに従い、ECCとの関係性に変化はありませんか。ECモールによって売れる物が違うため、ECCからのアドバイスはとても貴重です。広告媒体やRMS(「楽天市場」出店店舗向け店舗運営システム)で見られるデータなどもどんどん変わっています。変化する中で何が当社のビジネスに親和性が高いのか、提案してもらいたいと思っています。
どの数値を見て、どのような傾向があるのかという見解は、ECCによって違います。教えてもらうデータで「なるほど、そんなデータがあるんだ」と思うことがよくあります。自分たちだけでは到達しない答えがあります。ECCと連携しないと、そこにはたどり着けないと考えています。
店舗とECCがお互いのことを引き出し合う関係性がベストだと思います。
▲プレミアムフルーツコンポートも人気のギフト
――「楽天市場」の変化についてはどう思いますか?楽天グループのサービスがすごく増え、「楽天エコシステム」が拡大していると実感します。「楽天市場」外のサービスとの相互送客が起こり、新しいお客さまとの接点が生まれてくることを期待しています。「楽天モバイル」はもちろんですが、「楽天ポイント」を核とした経済圏がどう広がり、どう絡み合っていくのか、期待感があります。
「楽天市場 出店者友の会」と意見交換する「楽天市場サービス向上委員会」も新しい試みだと思っています。5万店舗のうちの1店舗だけで声を上げても、なかなか楽天には届きません。店舗と楽天がディスカッションしながら答えを導き出すことができる「楽天市場サービス向上委員会」は、とても良い場になっていると思います。
参加している店舗は、大小関係なく意見を言うことができます。それらの意見を集約して、大きなグループとして楽天と話せる関係性は貴重です。「楽天市場」は店舗にとっても大事な商店街です。そこが廃れるようなことがあると、店舗の商いも駄目になってしまいます。
店舗と楽天がディスカッションしながら、どこで線引きしていけばいいのかを一緒に考えていければ、もっといい商店街になると思います。
【「ソムリエ@ギフト」担当ECCに聞く】▲楽天グループ エリア事業課 兵庫エリア第二グループ 服部佑亮氏 雰囲気の良い社風に驚き
担当のごあいさつにお伺いした日に会食に連れて行っていただきました。私は7年間、ECCをやっていて、5拠点を経験しており、累計500社以上を担当させていただいています。その経験と照らし合わせて見ても、「ソムリエ@ギフト」さんは、とても社内の雰囲気が良いと思いました。
会食には宮崎社長以外に社員の方も参加していました。他の店舗では、代表者と2人で会食するケースが多いのですが、その点からも社内の風通しの良さを感じました。会食の際に宮崎社長が、今後のビジョンを熱くお話しされていて、そのビジョンを社員の方も本気で思っているということが伝わってきて、すごいと思いました。
私からは新しい商品ジャンルを取り扱う際のポテンシャルなどについてアドバイスさせていただいています。商品ジャンルのマーケットサイズはお伝えできないですが、そのジャンルの商品を仕入れるべきかどうかの見解はお伝えしています。
【前編】ソムリエ@ギフト「ECCの言葉信じ、遅咲きでSOY受賞」https://netkeizai.com/articles/detail/6996
「ソムリエ@ギフト 楽天市場店」https://www.rakuten.ne.jp/gold/bellevie-harima/「楽天グループ25周年特設ページ」https://corp.rakuten.co.jp/event/anniversary25th/