2022.09.02

【楽天25周年記念インタビュー 第2回〈後編〉】ソムリエ@ギフト「社内外に心開き、つかんだ成長の糧」


「楽天市場」のギフトジャンルでトップをひた走る「ソムリエ@ギフト」は、他店との交流やECC(ECコンサルタント=店舗を担当する楽天の社員)との連携から“刺激”や”成長のヒント”を得ているという。後編では、「ソムリエ@ギフト」を運営するベルヴィの宮崎義則CEO兼COOに、他店との交流やライバル関係、ECCとの付き合い方などについて聞いた。【「前編」はこちら】



――他店との交流はありますか?

「楽天SOY」を受賞すると「楽天市場」内の交流の幅が一気に広がります。受賞店舗が参加できる研修旅行「SOY TRIP(ソイトリップ)」が大きいと思います。そこでの交流から派生して、いろんなつながりが生まれていきます。「SOY TRIP」は受賞店舗が参加できる、単なる観光旅行ではありません。「SOY TRIP」内で必ずチームビルディングにも取り組みます。同じチームでもタイプが違う人がおり、次第に参加者の人間性が見えてきて、距離が縮まります。

最近は、「SOY TRIP」の締めのあいさつなども任されるのですが、そこで「絶対、またここに帰って来ようぜ」とげきを飛ばしています。すでに次の「楽天SOY」に向けた戦いは始まっています。「取っても取れなくてもいい」ではなく、「必ず次も取らないといけない」という思いで自分たちの店舗に帰っていく参加者が多いと思います。

実は当社の専務や本部長はもともと、別の店舗で働いていました。もちろん私から「来てくれ」と言ったわけではなく、「SOY TRIP」で知り合い、仲良くなり、「一緒にやりたい」と言ってくれて当社に来てくれることになりました。

ライバルというと澤井珈琲の澤井理憲常務取締役でしょうか。同じ歳で、仲も良いですが、「負けたくない」と思って、切磋琢磨しています。売り上げも負けたくないですし、澤井珈琲が「楽天SOY」を受賞しているのに「当社が落とすわけにはいない」とも思っています。よきライバルですね。


▲「ソムリエ@ギフト」ではタオルのセットなども人気

――勝ち続けるための組織を作るために、心掛けている点は?

オープンな組織作りを心掛けています。

もともと父親が社長をやっていて、リアルのギフトショップがとても忙しくて、社員も毎日のように残業していました、それだけ働いて、もうかっているのかいないのか分からないと、何のために働いているのかさえ分からなくなると感じていました。

「この事業でこれだけの赤字が出ている」ということや、「この領域は将来的にこうなっていくから今はもっと投資していかないといけない」ということなど、全社員に共有しています。パートさんにまでフルオープンです。

決算後の全体会議では、成果を共有するだけではなく、これから何をしていくかを共有しています。年に一度は必ず全体会議を開いています。

当社では企業秘密はありません。まねされるようなものは、いずれまねされるので、まねされないようなものを作り続けることが企業としての宿命だと考えています。

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