2022.08.29

「食べチョク」のビビッドガーデン、熊本市と連携協定 市内に物流拠点設置、生産者の出荷作業負荷を軽減

産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは8月25日、熊本県熊本市と事業連携協定を締結した。生産者が集荷・出荷できる物流拠点を熊本市内に設置し、生産者の出荷作業の負荷を軽減することで、生産者が今まで以上に生産に集中できる環境の構築を目指す。熊本市の農産物・果物の生産販売や農業経営コンサルなどを行う味咲とも連携して、熊本県内の生産者の物流課題を解決し、販路拡大をサポートする。

ビビッドガーデンの運営する「食べチョク」は、こだわりの生産者から、食材や花きを直接購入できる産直通販サイト。好みに合う生産者を選んでくれる野菜定期便「食べチョクコンシェルジュ」や、旬の果物が届く定期便「食べチョクフルーツセレクト」があり、定期的な取り寄せも可能。友達などと分け合える「共同購入」や販売前に取り置きができる予約機能なども備えている。2022年8月時点でユーザー数は70万人、登録⽣産者数は7600軒を突破し、4.5万点を超えるこだわりの逸品が出品されている。

生産者の販路拡大支援を目的とし、全国さまざまな自治体と57件の連携を行っており、ECサイトを利用した農林水産物の販路拡大、特産品のブランディング、物流拠点の構築による生産者の出荷作業の負荷軽減など、柔軟な対応を行っている。

このほどビビッドガーデンと熊本市は、熊本の農水産物・加工品の国内販路拡大に関する連携協定を締結した。熊本市、および熊本市の農産物・果物の生産販売や農業経営コンサルなどを行う味咲と連携し、2022年10月頃を目途に熊本市内に物流拠点を試験的に設置する。これにより生産者は、自身で食材の梱包や発送を行う必要がなくなり、熊本市内の集荷拠点にコンテナなどでまとめて出荷するだけで、購入者に商品を届けることができる。



オンライン直販は「価格を生産者が決めることができる」「自分の農園名でリピーターを作れる」といったメリットがある一方で「生産者自身で商品を梱包して発送する手間がかかる」という課題がある。

熊本市は、2020年産の農業産出額が全国市町村で9位を誇る農水畜産物の生産が盛んな地域だが、発送時の作業負荷が販路を拡大する上でのハードルになっていた。生産者の発送時の手間をできる限り軽減することで、今まで以上に生産者が生産に集中できる環境の構築するために、同取り組みの実施に至ったとしている。

取り組みの詳細は、今後協議の上決定するとし、味咲との連携を強化し、熊本県の生産者の物流課題を解決するとともに、販路拡大のサポートを行っていく考えを示した。


▲熊本市長 大西一史氏

今回の取り組みにあたり、大西一史熊本市長は、「熊本市は、清らかな地下水をはじめ、豊かな自然環境に育まれた豊富で高品質な農産物を産出する全国でも有数の農業都市です。日本最大の産直EC「食べチョク」を通して、熊本の魅力ある農水産物を全国に向けて発信し、1人でも多くの皆様にお届けできれば幸いです。熊本の安心・安全な農水産物をこの機会に是非」とコメントした。




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