2022.08.28

冷食大手のニチレイフーズ、健康総菜のECサイトが好調 メイン顧客は高齢者、商品選びをサポート

ECサイトトップ画面

冷凍食品メーカーのニチレイフーズは2005年から、健康的な冷凍総菜や弁当を販売するECサイト「ニチレイフーズダイレクト」を運営している。購入を検討している人をターゲットに、リスティング広告を出すなど、集客のほとんどをウェブで行っている。ユーザー層が広がってきたことから、SNS広告も検討しているという。カタログ通販も行っており、病院や薬局に媒体を置くことで、認知を広げている。
 
ユーザーは持病のある高齢者が多い。糖尿病や腎臓病の人向けに、塩分、糖分、タンパク質などを抑えた商品を開発している。「商品は100種類以上あるため、商品ラインナップを見ただけでは悩んでしまう」(担当者)ため、サイト内に「特徴・目的で探す」というタブを付け、商品選びをサポートしている。ただ、目的別で絞っても商品数が多いため、すぐに選ぶことができないとの声も寄せられている。また、トップページには期間限定商品も紹介しており、「ユーザーが悩まず選べるように見せることが課題」(同)と話す。
 
商品は購入したいときにそのつど購入するシステム。定期便も行っているが、冷凍庫の容量や料理の好みは異なるため、その都度の購入を勧めている。
 
コロナをきっかけに、自宅での昼食メニューに悩む人や健康を気にする人が増え、30~40代のユーザーも目に付くようになった。冷凍食品はおいしくないと思っていたシニア層にも認知が広がっている。
 
コロナの中ではひんぱんに買い物に行けなかったため、日持ちする冷凍食品を購入する高齢者が増えた。昔よりも今の冷食はおいしいことに気付く人も多く、店頭の冷凍食品も人気商品が生まれている。テレビなどで取り上げられる機会が増えたことも、高齢者への理解と認知に寄与している。


▲人気の「カツの卵とじ風とおかず3種」

業界大手が開発を手掛ける商品の品質と味に自信を込める。EC事業にも力を入れていることをさらに広めたい考えだ。


「ニチレイフーズダイレクト」
https://wellness.nichirei.co.jp/shop/





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