2022.08.22

農業機械のマーケットプレイス「ノウキナビ」の流通額が1.88倍 休耕地拡大による「草刈機」需要が後押し

唐沢農機サービスは8月18日、農業機械のマーケットプレイス「ノウキナビ」での新品農機ネット販売において、前年比1.88倍の取扱高を達成したと発表した。特に、休耕地拡大による需要拡大により草刈機の販売台数が前年比2.2倍となった。購入者の自宅までの配送・組み立て・使用説明を一気通貫で行う「お届け安心パック」などのサービス拡充が後押ししたとの見解を示した。

唐沢農機サービスの運営する「ノウキナビ」は、全国の農機流通を支援するマーケットプレイスであり、全国の農機販売業者の取引支援、高品質な農機具を探す農機ユーザーとのマッチング、修理・買取・部品調達・運送等、農機具に関する様々なサポートを行っている。2014年9月に運用を開始し、年間のアクセス数は400万PV超、参画している農機販売店は300軒超、農家や農機ユーザーは2500件以上の登録がある(2021年10月時点)。累計販売実績額は23億円を突破し、農機具流通支援サイトとしてさらなる成長を続けている。

このほど、「ノウキナビ」での新品農機ネット販売の取り扱い高が、前年比1.88倍を達成したと発表した。最も販売台数が伸びた農機は草刈機で、販売高上位10商品中6商品を占めた。2022年7月時点の販売台数は、「スパイーダーモア」が前年比2.6倍、「ハンマーナイフモア」が前年比3.3倍、「乗用モア」が前年比3.2倍と、多種多様な農機の中でも草刈機のネット販売が好調となっている。

唐沢農機サービスは、草刈機の販売高上昇の理由のひとつとして休耕地の拡大を挙げた。近年では、農業事業者の高齢化や後継者不足などが原因で休耕地(作物が作られていない田畑)が拡大している。休耕地は、作付けの再開まで放置してしまうとわずかな間に雑草が繁茂し、害虫の発生や細菌繁殖などのトラブルの他、土中の養分不足などから地力の低下などの問題が発生する。こうした問題を未然に防ぐため、休耕地の管理においては畑の状態をできるだけ良好に保つ雑草対策は重要な作業のひとつだ。

休耕地の拡大に伴い、多くの時間と労力を費やす除草作業を効率よく行うため草刈機の需要が高まっていることが、草刈機の販売が伸びている要因のひとつと考えているとした。「ノウキナビ」ではこうした休耕地拡大に伴う新たな農機需要に対し、安心・安全・気軽に購入できるよう、農機具のプロが自宅まで届ける「お届け安心パック」、 送料無料で利用できる「加盟店お届けサービス」、再利用の進め方や対処法のアドバイスを無償で提供する「耕作放棄地再利用支援」といったサービスを提供している。




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