2022.08.18

オイシックス・ラ・大地、「おたすけOisix」をスタート 猛暑や豪雨で発生する「もったいない食品」をお得に販売

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は8月2日、食品宅配サービス「Oisix」において、猛暑や豪雨、台風などの影響で発生する規格外品や豊作品、外的要因等で余ってしまい、通常の流通では扱いにくくなった食品を会員向けに通知・販売するサービス「おたすけOisix」を開始した。産地と消費者を直接つなぎ、お得にフードロス削減できる仕組みを提供する。

「Oisix」が提供を開始した「おたすけOisix」は、天候の影響による規格外品やさまざまな事情により余った食品を求めやすい価格で販売するサービス。急な仕入れ・販売をスピーディに会員に知らせるため、緊急販売をアプリで通知する仕組みを採用。通知希望する会員はアプリ通知で緊急販売情報を受け取ることができる。さらに対象商品の購入により、販売価格の5%が次回以降の注文時に使用可能なポイントとして付与される。




「おたすけOisix」は、「Oisix」の会員であれば誰でも無料で登録が可能。沖縄での長雨の影響により、小さめサイズや曲がってしまった実が多く発生したオクラを通常規格の1.5倍容量で販売する「【大容量】サイズいろいろ ふぞろいオクラ(沖縄県産)150g」(454円/税込)、猛暑の影響で急激に大きくなり流通させることが難しくなったかぼちゃを通常規格の1.8倍サイズにカットした「大豊作かぼちゃ(茨城県産)400g(1/4カット)」(410円/税込)などが販売されている。商品はいずれも、なくなり次第販売終了となる。


▲ふぞろいオクラ(沖縄県産)


▲大豊作かぼちゃ(茨城県産)

円安による輸入原料や飼料・肥料コストの増大、原油高が影響して食料価格の高騰が続く一方、産地では記録的な猛暑により収穫量全体に占める規格外品が急増したり、豊作により価格調整で廃棄になる野菜、豪雨による土壌被害で圃場の有機JAS認定取り消しになる事例が発生している。観光や外食の減少といった外部要因で余剰が発生するケースも近年頻発している。

Oisixでは6~7月にかけ、雹害に遭ったとうもろこし、猛暑の影響で表面がでこぼこになったパプリカ、過酷な天候により身割れが発生したかぶなどを緊急販売した。購入者からは、「自宅で食す分には、多少の見た目は気にしない」「大変な気候の中で農家さんは大変だと思うが、おいしい野菜が大容量で食べられて嬉しい」と好意的な声が多数寄せられた。


▲でこぼこミニパプリカ(栃木県産)

そこで今回、産地と密に連携をしながら「もったいない」を減らし、求めやすい価格とすることで、利用者の家計にも優しい継続的なサービスとして、「おたすけOisix」の展開を開始したとしている。

今後は食品の販売だけでなく、食材の加工ノウハウを活かし、主力のミールキットやアップサイクル商品、レシピつき商品への拡大も予定している。



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