2022.08.14

【インタビュー】大網 金坂瑞樹 副社長「売上高は253億円に 海外販売が国内と同規模に」


「あみあみ」のサイト名で、フィギュアを中心にホビー商材を販売する大網の2022年5月期における国内外ECを主体とした通販売上高は、前期比25%増の253億円となった。特に海外での販売が拡大し、売り上げの規模は国内売上高と同水準に高まっているという。金坂瑞樹副社長に、前期の振り返りと今期の注力点を聞いた。



海外販売比率50%に伸長


――前期(2022年5月期)は大幅な増収となった。

増収の要因としては、海外での販売が大きく拡大したことがまず挙げられる。国内での販売も好調だったが、海外事業はそれを上回る勢いで成長が続いた。

全体の売上高に対する海外販売の比率は、前年の37%から約50%へと大幅に伸長した。メインの市場となる北米に加えて、アジア向けの販売が好調だった。

フィギュアやグッズといった当社のメイン商材は、各コンテンツの人気や商品の販売スケジュールに影響を受ける。期中に人気のゲーム・アニメ作品の高単価商品が数多く発売されたことも、販売好調の要因となっている。

海外販売の好調については、足元で続いている円安との因果関係は他業界に比べて薄いと考えている。フィギュア市場は「欲しい物を買う」という価値観があり、2000~3000円程度の価格差で、購買傾向が大きく変動するものではない。

新規顧客の購買に対するハードルが多少は下がったとは捉えているが、現状海外での販売に大きな影響は与えていない。

ただ、円安が長期化すれば、メーカーが値上げせざるを得ず、国内での消費減退が懸念として考えられる。

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