2022.08.11

タンスのゲン、22年7月期のEC売上高243億円 商品値上げ響き成長は鈍化

家具・家電EC大手のタンスのゲンの2022年7月期におけるEC売上高は、前期比7.4%増の243億9000万円となった。増収を維持したものの、製造原価や輸送コスト増加に伴い商品価格を値上げした影響を受け、成長は鈍化している。
 
段階的な商品価格の値上げによるモール内での競争力低下などを、下期に売り上げが減退した要因として上げている。
 
「上期(2021年8月‐2022年1月期)と、下期(2022年2‐7月期)で明暗が分かれた1年だった。好調だった上期から一転、下期以降は原価高騰により、商品を値上げせざるを得ない状況に追い込まれた」(橋爪裕和常務取締役)と言う。
 
商材では、大型家具や寝具などが引き続き売り上げをけん引した。インフルエンサーとのコラボレーション家具など、独自性のある商品もブランドの知名度向上や新規顧客開拓につながっている。
 
「商品企画は現状の市場に合った価格で販売できるよう大幅な見直しを行っている」(同)と言う。
 
「足元での円安が続くこともあり、今期(2023年7月期)はかなり厳しい戦いが予測される。増収増益を大目標に、当社の強みである商品力をさらに磨き込み、お客さまに選ばれるお店作りに尽力していく」(同)と今期の抱負を述べる。



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