2022.08.05

フューチャーショップ、自社ECサイトでライブコマースできる「Live cottage」を提供 月額1万円台から実施可能

フューチャーショップは8月4日、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供において、自社ECサイト上でライブコマースができる「Live cottage(ライブコテージ)」オプションの事前受付を開始した。誰でもアクセスしやすいライブ配信を少ない負担で実施できるサービスにより、「futureshop」利用企業のライブコマース導入を支援する。

フューチャーショップの「futureshop」シリーズは、未来に向けたコマース戦略を創造するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム。プラットフォーム自体の機能が充実しているだけでなく、他システムとも多数連携し、柔軟性や拡張性にも優れている。9月1日には、月額1万円台からライブコマースが始められるオプション「Live cottage」の提供を開始する。それに先がけこのほど、事前受付を開始した。

「Live cottage」は、「futureshop」で構築したECサイト内にライブ配信会場を設置し、自社の顧客に対してライブコマースを展開できるオプションサービス。自社ECサイト内でライブ配信を実施できるため、Webブラウザから誰でも簡単にアクセスが可能。手持ちのスマートフォンやPCでライブ参加から購入までスムーズに遷移でき、ライブでの熱狂感を継続させたまま視聴者を購入完了に導くことができる。「Live cottage」は契約者専用の配信サービスのため、SNSライブ配信終了画面に購入に集中できない情報が入る心配もない。

配信準備は、機材や通信などの配信環境を揃えるのみ。オプションを申し込むだけでシステム開発を行う必要なくライブコマースに取り組むことができるため、集客やコンテンツ企画などライブコマース成功に向けた業務に集中することができる。futureshop」のオプション機能となるため、商品データの重複登録や購入後の受注処理を別途行う必要もなく、「futureshop」での運用手順を変更する必要がないことも、手軽に導入できるポイントとなる。

料金は、月額1万8000円の「Standard」、月額3万4000円の「Expert」、月額10万円の「For Brand」と、規模に合わせた3つのプランご用意。月額1万円台という低価格からライブコマースに取り組むことができる。初期費用はいずれも3万5000円。売上手数料は発生しないため、「まずは取りかかってみる」事業者や「さらに注力したい」事業者まで、自社ECでファンとさらにつながる1つの施策としてライブコマースを実施できる。

ライブ成功可否を判断できる材料は、「参加人数」や「いいね数」だけではなく、EC事業者が必要とする成果指標「商品クリック数」などの独自項目を確認できる。多角的な視点からライブ配信後の振り返りと改善が可能だ。

ECの可能性を広げるこれらの特長を備え、サービス実証実験に協力した店舗のライブコマースでの購入は、平均CVRが12%、客単価1.4倍という結果が出たという。

巣ごもりが続き、実店舗になかなか足を運びづらい状況が続いたここ数年、新たな販売手法の1つとしてライブコマースは注目を集めている。その背景には、テレビショッピングのように「店員やバイヤー、インフルエンサーなど、人を通じて商品に関する情報を伝えることで、購入の後押しをしてくれる」メリットがまず挙げられる。

さらにライブコマースの付加価値として、「チャットなどを通じたリアルタイムで双方向のコミュニケーション」がある。写真やテキスト、動画以上の情報を伝えられることに加え、「この部分をもっとよく見せてください」「サイズ感はどうですか」など、あたかも実店舗で接客を受けているように購入までの不安を解消でき、利用者は安心して購入できる。

ライブコマースは、商品の魅力を伝えることはもちろん、ブランドと顧客の感情的な結びつきを強めることが可能。ライブ配信者と参加者の間にコミュニケーションが発生することで、自社ECを運営する上で重要な「顧客のファン化」をさらに促進し、ブランドとファンの間に強い結びつきを持たせる「熱狂」を生み出す効果が期待できることから、新たな販売や顧客とのコミュニケーション手法として、実施する企業が年々増加している。

その一方で、これまでライブコマースを実現するには、導入や運用に様々なハードルがあった。SNSプラットフォームでのライブコマースは手軽に配信を開始できる反面、視聴者側は購入時にライブ視聴から離れ、ECサイトに遷移する必要がある。ライブ視聴が中断されることで購入熱が冷めてしまい、購入せずに離脱する可能性が高まる。また、ライブ配信終了時には、SNSの動画レコメンド機能により関連動画や類似する競合など購入に集中できない情報が入ってくるなど、購入を阻むポイントが各所にあることがデメリットとして挙げられる。

ライブコマース専門プラットフォームを利用する場合は、ある程度まとまった費用が発生する。また、ライブ参加者に視聴アプリのダウンロード依頼を行ったり、管理するプラットフォームが増え、運用が煩雑になったりという声もある。一部のサービスでは商品購入時の決済がアプリ内で完結するメリットがあるものの、自社ECとは別に商品データ登録や購入後の受注処理を行う必要があるため、規模が大きくなるほど運用負荷が高まることが想定される。

「Live cottage」では、ECサイト内へのにライブ配信会場を設置などよりこれらの課題を解決。EC事業者のライブコマース導入を支援する。



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