2022.08.04

【分社化による「ネクストエンジン」の進化を聞く】NE 比護則良社長「サプライチェーン網羅したサービス目指す」

NE 比護則良社長


――分社化を機にサービス領域をさらに広げる構想はあるのか?

サプライチェーンマネジメントの上流から下流まで網羅したいと思っている。これから国内の購買力が低下していくことが見込まれる中、部分的な支援だけで、EC事業者が外部環境の変化に耐えられる競争力を持ち続けられるかを考えると、そう簡単ではないと思う。そうなると、より上流から支援できる体制を構築するのが急務だ。最終的には物作りをDXしていくところまで支援できることが大事になってくると思う。

――サイト構築や物流、はたまたEC支援以外の領域にまで進出する可能性があるのか?

可能性はゼロではない。それをわれわれが単体でやるのか、パートナーを巻き込みながら取り組むのかは、これからの展開次第だろう。全く新しい領域に進出する可能性もある。

――EC事業者のコミュニティーを構築する構想も掲げているが、具体的な方法は?

われわれはまだ、「ネクストエンジン」のユーザー間のコミュニケーションを生み出せていない。最初の一歩としてユーザー感謝祭「青祭」というイベントを実施しているが、まだ一過性の取り組みに留まっている。日常的にユーザーをエンパワーメントし、戦う力としてノウハウやナレッジを得ることができるコミュニティーを作りたいと考えている。

そのために「Web3(ブロックチェーン技術を応用したサービス群)」を活用したいと思っている。まだ構想段階だが、「NFT」や「DAO」などのキーワードが関連してくるだろう。

いずれにせよコミュニティー形成により、ユーザーとのエンゲージメントを高めていきたい。機能的満足度だけではなく、心理的満足度も高め、真の意味でのカスタマーサクセスを実現したいと考えている。





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