2022.08.04

【分社化による「ネクストエンジン」の進化を聞く】NE 比護則良社長「サプライチェーン網羅したサービス目指す」

NE 比護則良社長

ECCソリューションマップ2022【運営業務管理編】


Hamee(ハミィ)は8月1日、新設した完全子会社の「NE株式会社」にプラットフォーム事業を承継した。NEでは、複数ネットショップの一元管理システム「ネクストエンジン」の運営に加えて、9月1日にグループ会社のHameeコンサルティングからECサイトの運営支援事業を承継する予定だ。「ネクストエンジン」を中核に、EC支援サービスをワンストップで提供できる体制を整えた、NEの事業戦略について比護則良社長に聞いた。



――改めてプラットフォーム事業を分社化した経緯を聞きたい。

組織パフォーマンスを最大化し、成果を最大化するために、Hameeからプラットフォーム事業を分社化した。Hameeは、祖業であるコマース事業を中心とした組織設計で構築されてきた。コマース事業とプラットフォーム事業という特性の異なる2つのサービスを1つの組織で運営してきて、制度設計からカルチャー設計まで、両者の折り合うポイントを見つけながら組織を形成してきた面があった。

シナジーを生み出す点もあったが、それぞれの事業単体のパフォーマンスで見ていくと、80点くらいの及第点で落ち着いていたのではないかと思う。コマース事業とプラットフォーム事業がそれぞれの特性に合わせた組織に変わることで、両者が100点を目指しやすくなる。

――HameeコンサルティングをNEに吸収合併するメリットは?

Hameeコンサルティングも無形のサービスを提供しており、支援事業を展開していることから、プラットフォームのセグメントと合流していくのは、適切な振り分けだと思う。これまでも連携してサービスを提供してきたが、別組織でサービス提供していたため、相互にクロスセルしていくような感覚はあった。今後はより違和感のない形でEC事業者にも認識してもらえるだろう。

「ネクストエンジン」のメンバーが、Hameeコンサルティングのコンサルタントとクライアントを尋ねた際、もともとは一元管理システムへの関心が高かったクライアントが、いつの間にかコンサルタントと「売り上げをいかに伸ばすか」という話で盛り上がったという事例もある。「ネクストエンジン」単体で提供できていたサービス領域をさらに広げることができ、より上流の提案ができるようになるだろう。

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