2022.08.02

ZOZO、ショップスタッフ販売サポート「FAANS」を正式ローンチ コーデ投稿機能や成果確認機能を実装

ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは8月2日、OMOプラットフォーム「ZOZOMO」で展開するショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」に、新たにコーディネート投稿機能と成果確認機能を追加し、正式版としてローンチした。複数のチャネルをワンストップでつなぎ、売上アップ、より充実した購買体験の提供、顧客とショップスタッフのエンゲージメント向上を支援する。

ZOZOが提供する「FAANS」は、「ZOZOTOWN」とブランド実店舗をつなぐOMOプラットフォームとして2021年11月に始動した「ZOZOMO」で展開するサービスの1つ。アパレルリテールテックサービスとして、ファッション業界の新しい仕事道具となることを目指している。

第1弾として、顧客が「ZOZOTOWN」上でブランド実店舗の在庫取り置きを希望した際に、ショップスタッフが「FAANS」上で簡単に取り置き対応を完結できる機能を導入し、2021年11月より提供を開始しており、ECで買い物を楽しむ人とショップスタッフの新たな接点を創出している。

このほど新たにコーディネート投稿機能と成果確認機能を追加し、正式版としてローンチした。コーディネート投稿機能によりショップスタッフは「FAANS」1つで、年間購入者数1061万人を超える「ZOZOTOWN」や、Zホールディングスグループのシナジーを活かした「ZOZOTOWN PayPayモール店」、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」へのコーディネートの同時投稿が可能になる。さらに今秋からは、ブランドの自社ECにもコーディネートを同時投稿できるようになる。


▲「FAANS」が提供する機能

一方、成果確認機能は、「FAANS」を通じて投稿したコーディネート経由のEC売上や送客数、コーディネートの閲覧数などのショップスタッフのオンライン上での成果を可視化する機能。活用により、ショップスタッフのオンライン上での活躍を適切な評価につなげることも可能だ。

両機能は無料で利用でき、すでにアダストリア、パル、ラコステ ジャパンなど複数のブランドへの提供を開始。提供先は今後も順次拡大予定としている。

新機能の活用によりショップスタッフは、複数チャネルへのコーディネート同時投稿を通じてアイテムの着こなしやブランドの世界観をより多くの顧客へ届け、ECでの売上につなげられることに加え、そこから生まれた新たなファンがショップスタッフによる接客を受けるために実店舗へ来店することも期待できる。さらに「WEAR」へコーディネートを投稿することにより、ショップスタッフと顧客との間につながりが生まれ、両者のエンゲージメント向上にもつながる。

実際に試験導入したブランドの中には、「ZOZOTOWN」での月間売上のうち、約5割が「ZOZOTOWN」に投稿したコーディネート経由で売上につながったという実績もあり、「ZOZOTOWN」へコーディネート投稿することで顧客へより充実した購買体験を提供できるとしている。

コロナ禍におけるオンライン需要の拡大や購買行動の変化を受け、ショップスタッフの接客の在り方も多様化している。ZOZOは今後も、「ZOZOTOWN」「ZOZOTOWN PayPayモール店」「WEAR」に加え、ブランド自社EC、ブランド実店舗という複数のチャネルをワンストップでつなげる「FAANS」と、「FAANS」を含む「ZOZOMO」を通じて、アフターコロナを見据えたファッション業界を積極的に支援していく考えを示した。




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