2022.07.29

20代は63.3%がソーシャルギフトを「利用したい」 ギフトモールが実態調査を公開

ギフトモールは7月27日、オンラインギフトの市場調査サービス「ギフトモール オンラインギフト総研」において実施した、ソーシャルギフトの実態調査の結果を公開した。ソーシャルギフト利用経験者および利用意向者は50%を超え、高いニーズがあることなどがわかった。

「ギフトモール オンラインギフト総研」は、インターネット上での「ソーシャルギフト」の最新利用実態の把握を目的に、2022年6月24日~28日に全国20代~50代の男女2400人を対象に調査を実施。2年以上続くコロナ禍の影響下、生活者がどのようにソーシャルギフトを活用しているのか、生活者のギフトのコミュニケーションがどう変化しているのかなどに迫った。

ソーシャルギフトは、住所を知らない相手にも、URLを送るだけでギフトを贈ることができるサービス。ギフトの種類は各社さまざまだが、「LINEやSNS、メールでプレゼントの受け取り画面のURLを贈る相手に送信し、相手が受け取り住所・日時の指定ができるもの」「コンビニエンスストアやその他店舗で、商品と交換できるバーコード等を贈る相手に送信するもの」の2つに大きく分類できる。ソーシャルギフトの機能を提供する主なサービスには、「LINEギフト」、「Giftmall(ギフトモール)」の「ダレスグギフト」、「Anny(アニー)」の「ギフトレター」、「MOO:D MARK(ムードマーク)」の「ソーシャルギフト」などがある。

「ソーシャルギフトを利用してみたいと思うか」を尋ねた問いでは、「既に利用したことがある」は8.7%に留まったものの、「そのようなサービスを知っている。いずれ利用したいと思う」が15.3%、そのようなサービスを知らない。いずれ利用したいと思う」が26.6%と、いずれ利用したいと考えている利用意向者の合計は42.0%に上った。利用経験者と合わせると50.7%と半数を超え、ソーシャルギフトの需要が高いことがわかった。

世代別に見ると、20代は利用経験者が14.2%、利用意向者の合計は49.2%で合計63.3%と、各世代の中で最も高い結果となった。その他世代の利用経験者・利用意向者の合計値は、30代が54.0%、40代が43.8%と、年齢が若いほど利用意向が高い傾向にあり、​​ソーシャルギフトは今後若年層から利用が広がっていくこと予測できるとしている。

ソーシャルギフトの利用経験者に対し、ソーシャルギフトを贈った相手の住所を知っていたかを尋ねたところ、「知らなかった」が44.5%、「知っていた」が55.5%と、住所を知っている人の方が多い結果となった。「住所を知らない相手にも気軽にギフトを贈れる」ことを訴求するサービスが多いなか、住所を「知っている」相手に対しても、あえてソーシャルギフトを利用してギフトを贈っているという実態が明らかになった。「新しいギフトのコミュニケーションの仕方」として活用されていることがわかった。「住所を知っていた」と回答した人のソーシャルギフトの利用理由は、「サプライズで送りたかったため」「急ぎで送りたかったため」の2つが多くを占めた。



利用経験者、及び利用意向者にソーシャルギフトを利用したいと思った理由を聞いたところ、「サプライズになるから」が48.7%、「気軽なお礼、プチギフトとして使えるから」が46.8%だった。その他の理由と比べて20ポイント以上高い結果となり、、ソーシャルギフトが「ギフトの贈り方の演出」として支持されていることがわかった。

「住所を聞くことによって、送る相手に身構えたり遠慮されたりしたくないから」(25.5%)、「うっかり明日(今日)が記念日(イベント)であることを忘れていて、もう間に合わないことがあるから」(22.0%)、「今すぐ購入をして、気軽にギフトを贈ることができるから」(19.9%)と答えた人も多く、ソーシャルギフトの「機能面の便利さ」も利用理由になっていることがわかった。大切な人に喜んでもらうための方法として、ソーシャルギフトの演出面と機能面の良さをうまく利用していくことは、「新しいギフトのコミュニケーションの仕方」と言えるとしている。



ソーシャルギフト利用者利用経験者に実際に体験した利用エピソードを尋ねたところ、「友人から出産報告があったが、遠方でしかもコロナ禍だったため直接会うことは難しい状況でした。それでも出産おめでとう、頑張ったねという気持ちでいち早くお祝いを届けたくて、ソーシャルギフトを送りました。時間や手間を心配することなく送ることができて良かったです(34歳、女性)」「久しぶりに電話で話をしていて、不意に相手の誕生日が近いことを思い出しました。すぐに何か贈ろうと思い、電話を切った後にギフトを探して送りました(51歳、男性)」「仕事帰りにたまたま会った同期。元気がなさそうだったので、別れたあとに甘いものでも食べてとプレゼントしたら喜ばれまし(26歳、女性)」などの回答があった。利用理由として多く選択された「サプライズになるから」「気軽なお礼、プチギフトとして使えるから」に加え、コロナ禍ならではの「会えない相手へ」の利用実態がうかがえる結果となった。

ソーシャルギフトの利用意向者が若年層に多い一方、非利用意向者は年齢と比例する形で割合が増えており、40代は56.2%、50代は58.5%が「利用したいとは思わない」と回答している。そんな非利用意向者にソーシャルギフトを利用したくないと思った理由を聞いたところ「利用シーンがイメージできないから」が39.8%と圧倒的に多く、世代別に見ても全世代で最も多い理由となった。続いて「必要性を感じないから」(29.3%)、「なんとなくよく分からないから」(24.1%)、「漠然と不安・心配があるから」(23.9%)が続いた。具体的な利用シーンをイメージできるか否かが、ソーシャルギフト利用の鍵になりそうだとしている。



ソーシャルギフトを利用する具体的なシーンとしては、「誕生日」が66.5%と最も高く、反対に最も低かったのは「ビジネスシーン(手土産など)」(23.3%)だった。利用シーンとして回答の多かった「誕生日」に焦点を当て、贈りたい相手を尋ねたところ、「同性の友人」が35.1%で最も多く、「配偶者・パートナー」(21.7%)、「母親/父親」(20.3%)も20%を超える回答を得た。

ソーシャルギフト利用者のコメントのなかには、物理的に会えない相手や疎遠になっている相手を喜ばせるために利用したという回答も多く見られ、長引くコロナ禍によって「物理的に会えない、会いづらい相手」に対してのギフトの贈り方としても、ソーシャルギフトが活用されていることが判明した。

ギフトモール オンラインギフト総研では今後も、オンラインのギフト業界全体の実態を把握する調査・研究を行いながら、生活者とサプライヤーに役立つ情報を発信していくとしている。




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