2022.07.29

【楽天25周年記念インタビュー 第1回〈前編〉】イーザッカマニアストアーズ「『鎖国』から『パリ』でつかんだ交流の契機」

「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティーの浅野かおり取締役


楽天グループ(楽天)が運営するECモール「楽天市場」は今年、開設25周年を迎えた。四半世紀の節目を記念し、出店歴が長い有力店舗に、出店当初の喜怒哀楽から「楽天市場」の変化、将来への期待までを聞いた。第1回に登場する店舗は2002年出店のレディースアパレルのショップ「イーザッカマニアストアーズ」。前編では、同店を運営するズーティーの浅野かおり取締役に「鎖国店舗時代」から他店との交流を楽しむようになったきっかけを聞いた。【後編はこちら】



――出店当初はどのように「楽天市場」のショップを運営していましたか?

「鎖国店舗」なんて言葉はないと思いますが、他の店舗とほとんど交流を持たずに、運営をしていました。唯一、ECC(ECコンサルタント=店舗を担当する楽天の社員)からは頻繁に電話がかかってきました。

当時のECCは個性豊かで、年代も同じくらいだったこともあり、友達のような感覚でいろいろな提案をもらいました。

「こんなんやってみいひんか」「他の店舗はすぐやってくれたで」「ほら、やらへんからうまくいかんのや」といった具合に、思い付きの企画から、熱のこもったチャレンジ企画までざっくばらんに持ち掛けてもらいました。

自分たちの考えに合った企画には乗っかったり、これはお客さんのためにならないと思った企画には「絶対やらん」と反発したりしていました。そんな意見のぶつけ合いから、しばしば小競り合いになることもありました。


▲マニアストアーズ」は「楽天市場」のレディースファッションジャンルの有名店舗

――だいぶフランクな関係性だったのですね。

うちのECCが変わっていたのかもしれないですけどね。でも、ECCから本部の伝達事項を聞いたことはなく、自分の思ったことを自由に私たちに投げかけてくれているという印象でしたね。

今のようにやるべきことが出尽くした時代でもなかったので、新しいことにいかに挑むかが重要だったからかもしれません。ECCの方が私たちより山っ気があったかもしれないですね。

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