2022.07.27

女性向けセルフケア商品のWRAY、総額1.4億円を調達 商品拡充やパーソナルシステムの拡充などに充当

女性向けセルフケアブランド「WRAY(レイ)」を展開するWRAYはこのほど、キリンホールディングスとグローバル・ブレインが共同運営する「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」、マネーフォワードベンチャーパートナーズが運営する「HIRAC FUND」を引受先とする第三者割当増資および金融機関からの融資により、総額1億4000万円の資金調達を実施した。調達した資金は、商品ラインアップの拡充のほか、月経トラッキングサービスの機能、パーソナルショッピング・ケアサービスの拡充などに活用する。

「女性のベストパフォーマンスをサポートする」をミッションに掲げるWRAYは、女性が忙しい日々の中で後回しになってしまいがちなセルフケアにフォーカスを当て、ライフスタイル、食品、化粧品、アパレルの4つのカテゴリに渡り、セルフケア商品を開発・販売。



創業から、述べ約1万人の顧客に愛用されており、2022年3月期の売上高は初年度比約600%となった。商品ラインナップは、創業当初のシルクウォーマー(パンツ型腹巻)、サプリメント、美容液に加えて、100%天然由来オーガニックのデリケートゾーンソープ、伸縮レースを使用した吸水ショーツ、外から見えないシルク製5本指ソックス、オーガニックハーブティー、ラウンジウェアなど、合計13SKUを展開している。

商品開発では、使いやすさと質の高さにこだわり、モニターコミュニティを活用したユーザーへの直接ヒアリング、およびテストモニター調査を実施するなど、ユーザーの声を反映した商品開発を実施。ユナイテッドアローズをはじめとする取り扱い店舗は、札幌から福岡まで全国15店舗に拡大している。また、企業との取り組みとして、社内向けに女性活躍支援を目的としたセミナーの実施、福利厚生の提供などの協業を開始した。

このほど、キリンホールディングスとグローバル・ブレイン共同運営する「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」、マネーフォワードベンチャーパートナーズが運営する「HIRAC FUND」を引受先とする第三者割当増資および金融機関からの融資により、総額1億4000万円の資金調達を実施した。

今回の調達により、ラインナップの拡充のほか、創業当初より提供している「LINE」を使用した月経トラッキングサービスの機能拡充、パーソナルショッピング・ケアサービスの拡充、女性の相互扶助を目指すコミュニティの発足、サステナブル素材への転換などに取り組んでいくとしている。

本資金調達について、WRAYの谷内侑希子代表取締役は、創業当初より支援している「HIRAC FUND」に加え、新たに「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」のフェムテック関連投資1号案件として出資を受けたことを大変光栄に思うと述べた。


▲谷内侑希子

「私たちは、女性特有の悩みに対するケアを身近なものにしたいと考えセルフケア商品を開発してまいりました。お客様の中には、『パッケージが可愛いから』と、気軽に当社の製品を手に取ってくださるお客様も多く、当初イメージしていた身近なセルフケアブランドが確立されてきていることを大変嬉しく思っております。またそれまで未知であったフェムテック商品や5本指ソックスなどにチャレンジしてくださるお客様、発信している情報をきっかけに婦人科へ行ってみたというお客様も多くいらっしゃいます。入り口のハードルを低くし、セルフケアの大切さやそこから生まれるマインドフルネスを伝えることで、当社の製品との出会いが、長い人生を共にする自分の身体を大切にし、労わるきっかけになればと思っています」とコメントした。

今後は、よりパーソナルなセルフケアを提供できるようサービスの拡充を目指すとともに、引き続き徹底したモノづくりへのこだわりを守りながら、より多くの商品やサービスを世に出したいとし、想いに共感する顧客、投資家、チームメンバーに感謝しながら、新たな価値の創造を目指していく考えを示した。

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