2022.07.22

「Oisix」、新米予約量が昨対比約1.5倍 小麦価格高騰を受けて「お米回帰」進む

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は7月20日、EC食品宅配サービス「Oisix」で6月に開始した「2022年度産新米」の予約受付において、会員1人当たりの平均予約Kg数が昨年同時期の1.46倍となったと発表した。小麦などが高騰するなか同社が実施したアンケートでも「今年4月以降お米を食べる機会が増えた」人が7割を超えた。「Oisix」は炊き込みご飯の素や丼メニューなど、マンネリなしでご飯を食べられるメニューの強化を図っている。

オイシックス・ラ・大地の「Oisix」は、有機野菜や特別栽培野菜、保存料・着色料を使わない加工食品などの生鮮食品を取り扱うEC食品宅配サービス。

6月2日~6月30日の期間に2022年度産新米の早期予約の受け付けを実施したところ、会員1人当たりの平均予約Kg数が41kgとなり、昨年同時期に比べ1.46倍にまで伸長した。特に10月から12回に分けて毎月精米したてのお米を定額で届けるコースの予約が増えており、小麦を中心に食品価格の高騰が相次ぐなか、販売価格が安定しているお米を先々まで「お取り置き」したいというニーズがうかがえるとしている。



円安による輸入原料や飼料・肥料コストの増大、原油高や異常気象などが影響し、食料価格は高騰を続けており、秋以降もさらなる値上げが家計を圧迫することが予想されている。こうした状況を受け、同社が7月11日に実施した食品宅配を利用する子供がいる家庭を対象にしたアンケートによると、日々の食事作りをする中で、小麦粉や小麦製品(パン・パスタ)、青果、肉・肉加工品では、半数以上の人が値上げの影響を実感していることがわかった。

また、4月以降「お米を食べる頻度」が増えているという回答は全体の7割を超え、価格が据え置かれている米に主食をスイッチすることで食費を抑えようという動きが顕著になっているとした。



「Oisix」ではこの春、魚専用売場「魚isix(うぉいしっくす) Table」で、刺身や切り身といった魚おかずに加え、主食のご飯でアレンジメニューが作りやすい「お魚を使った炊き込みごはん」や「混ぜごはん」のラインナップを強化した。「家族に手軽に魚を食べさせられる」「子どもにも食べやすい」「マンネリしない」といった点が支持され、定番商品化している。


▲[豊洲目利き人厳選]里芋入り国産いか飯の素

現在は、夏向けの提案として「漁師のまかない丼」コースを新設。暑い時期に長時間キッチンに立つことなく、ご飯を用意するだけで、目利き人が厳選した新鮮な素材を使ったオリジナルの丼が手軽に食べられる商品の販売を開始するなど強化を図っている。




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