PC周辺機器の開発・販売など手掛けるエレコムが2021年12月に発売した「デュアルマイクノイズリダクション有線ヘッドセット」が、テレワークの拡大とともに売り上げを伸ばしている。同商品は、マイク出力の雑音をカットできるヘッドセット。周囲の雑音をカットし、自分の音声のみを届けることができる。相手にストレスを与えず会話ができる「気遣いのヘッドセット」となっている。
同商品には、口元のマイクだけでなく、周囲の雑音を拾うマイクを搭載している。周囲の雑音をもとに、ノイズをカットすることにより、口元からの音声だけが出力される仕組みだ。周囲の雑音は、最大で35デシベルカットされる。例えば、地下鉄車内で通話していても、静寂な図書館内で会話しているような静かさだという。
「USBヘッドセット市場は、コロナ禍で急成長した。コロナ以前と比べると、市場規模は3倍以上となっている」（担当者）と話す。「コロナ初期は、『とりあえずのテレワークアイテム』が主流だった。今は、今後を見越して、高品質のテレワークアイテムが求められてきている」とも話す。
2022年5月には、国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP2022 SUMMER」において、テレワーク部門賞を受賞した。同賞は、専門家や有力販売店など、プロが選考した、今後のベストセラーが期待される商品に贈られる。
「家庭での需要だけでなく、同空間で複数の会話があるオフィスや、コールセンターでも真価を発揮できると思う。自分の聞きやすさだけでなく、相手の聞きやすさに貢献する商品になっている」（同）と話している。価格は片耳モデルが税込1万4980円、両耳モデルが同1万6980円となっている。
