2020.04.23

スーツに見える作業着「WORK WEAR SUIT」が売上3倍 ヒットの影に『ミ二スカマーケター』の孤軍奮闘

「WWS」を持つ『ミニスカマーケター』の根本恵里奈氏


『ミニスカマーケター』誕生


開発の経緯を教えてくれた根本氏だが、「WWS」が誕生した当時は、まだ入社前だった。「WWS」を本格的に外販するため、2017年12月にオアシススタイルウェアが設立。2018年4月に根本氏含めた新卒社員4人が「WWS」プロジェクトに加わった。

「最初はブランドを知ってもらわないと始まらない。私を含めた新卒社員4人全員で広報活動に取り組みました。プレスリリースを多いときには週2本出し、さまざまな業界の専門紙などにも怖いもの知らずでアプローチを続けました。おかげさまでたくさんのメディアに取り上げていただきました。初年度はほとんど広告費をかけずに売り上げを伸ばすことができたのです」(根本氏)と振り返る。


マーケティング担当の根本氏

「WWS」は2018年3月の発売して間もなく、コンセプトや機能性、スタイリッシュなデザインが話題となった。ワールドビジネスサテライトの「トレたま」をはじめ、多くのメディアに取り上げられた。ワークマンが手掛けた新ライン「WORKMAN Plus」と一緒に取り上げられるケースも多かったという。「デザイン性×機能性」というトレンドに乗ったプロダクトだったのだ。

マスメディアの話題性に加え、新卒メンバーの怖いもの知らずの広報活動が実を結び、まずは法人向けの受注が伸びていったという。

「人と合う機会が増えてきた頃、社長から実績のない新人でも初対面の人に覚えてもらいやすい肩書があった方がいいと言われました。そこでマーケティング担当になっていた私に付けられた肩書が『ミニスカマーケター』だったのです。その日、たまたまミニスカートを履いていたことで、肩書が決まりました。その後、人と会うときはミニスカートを履くことが増えました(笑)」(根本氏)と振り返る。

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