医薬品や健康食品の製造を行うミヤリサン製薬は2020年12月、ペット用品ブランド「HuPele(ヒューペル)」を立ち上げ、ペットEC市場に参入した。
同社では、70年以上の歴史の中で積み重ねてきた知見を生かし、ペット用サプリや、昆虫食を使用したおやつなどをECで販売している。
同社では、医薬品の他に、動物用医薬品や飼料添加物の製造を行っている。「動物と健康」をテーマにした事業を展開する中で、その知見をペット分野にも生かせないかと考えたのが、ペットEC市場への参入のきっかけだったという。同社で新事業を担当する京増莉奈氏は「近年、ペットの家族化が進み、ペットの健康にも注目が集まっている。当社が蓄積してきた知見を、ペットとの暮らしに役立てられればと考えている」と話す。
新事業のチームは、20代を中心に構成されているという。「現在、チームは20代ばかり。日々勉強しつつ、事業を進めている」(京増莉奈氏)と話す。「若い人を増やし、育てたいというのは、当社の方針でもある」(同)とも話す。
▲昆虫食のペット用おやつ「スナッピーズ」2022年5月には、アメリカミズアブの幼虫を配合したペット用おやつ「スナッピーズ」を発売した。「最近は、人用の昆虫食に注目が集まっている。『ペット』用の『昆虫食』の側面を打ち出し、他社との差別化をしたいと考えている」(同)と話す。
今後は、自社ECサイトに昆虫食の記事を充実させ、集客につなげていくとしている。
「これまではBtoBの事業が中心だったため、BtoCの事業はまだまだ不慣れな部分も多い」(同)と話す。「自社ECサイトの利便性も、まだまだ高いとは言えない。まずは各システムを見直し、利便性を高めていきたい」(同)と話している。
「HuPele」https://hupele-miyarisan.com/
