2022.07.18

店舗設計を手掛けるタッグ、商業施設を構築した都市型VRモールを開設

VR空間に街を模した商業施設を開設

店舗設計などを手掛けるタッグは7月11日、VR(仮想現実)空間上に架空の街を構築した都市型バーチャルモールを開設した。アパレルや食品、インテリアなど多様なテナントがVR店舗を出店。体験に重きを置いた新たなEC体験の創出を図っていく。
 
「TUG MALL」は、「次世代体験型バーチャルタウン」をコンセプトに、街を模して構築されたVRモール。効率やお得さを追求する一般のECモールと異なり、新しいコト・モノとの出会いの創出を目指したECモールだ。「コロナ禍以前の2~3年前から、新たなECの形として構想を進めていた」(営業企画)と言う。
 
現在は一部の区画のみをオープンしたトライアル版という位置付け。浅間酒造など、物販店舗を中心に40超のテナントが店舗を出店している。

「TUG MALL」は、東西南北の四つの区画で構成されており、ユーザーは自分の操作でVR空間内の店舗や施設を実際の街のように24時間自由に散策することができる。パソコン・スマホ双方での利用を想定しており、利用に専用の機材やアプリなどの準備は不要。


▲実店舗を模したVR店舗を構築
 
出店している店舗は、写真やCGをもとに、実店舗に近い形で再現されている。チャットボットなどを組み込むことで、疑似的な店舗での接客も提供できる。商品購入時には、ユーザーを既存のECサイトに誘導することもできる。「TUG MALL」内で決済を完結することも可能だ。
 
スタンプラリーやミニゲームなどのエンタメコンテンツもVR空間内の随所で提供し、モール内の滞在と店舗間送客を促進していく。「VRの特性を生かした非現実的な演出も活用し、『TUG MALL』ならではの商品やブランドの見せ方を追求していく」(同)と言う。


物販店舗に加え、金融店舗や学校、イベントスペースなどの出店を進め、実際の街さながらの都市空間を構築していく計画だ。
 
「VR空間上での商取引や情報発信への関心の高まりもあり、多方面から出店に向けた問い合わせもいただいている」(同)と言う。
 
テナント出店の他に、ウィンドー出店や街頭広告など、VRの強みを生かした多様な出店形態を用意している。「サービスの正式開始時期は未定だが、今回のトライアル版の開始を機に集客・出店双方の取り組みを加速させていく」(同)と意気込みを述べる。

「TUG MALL」
https://tug-d.com/lp/


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