2020.04.22

前澤ロスの影響?!ZOZOが業績下方修正、純利益は計画比20%減

ヤフーによるZOZO買収を発表した会見での前澤友作氏

ファッションECモール「ZOZOTOWN」を展開するZOZOは4月22日、2020年3月期の業績予想を下方修正すると発表した。当期純利益は計画比20.0%減の180億円になる見込み。上半期まで増収増益基調だったが、ヤフーの傘下に入り、前澤友作前社長が退任した下半期以降に売り上げが伸び悩み、業績の下方修正を余儀なくされた。

連結業績における売上高は同7.7%減の125億円、営業利益は同13.1%減の278億円、経常利益は同13.8%減の276億円に修正した。

業績下方修正は、「前澤ロス」が要因なのだろうか。ZOZOはこう説明する。

第3四半期(19年10-12月)以降、消費増税後の消費低迷に加え、大型台風の上陸などの天候不順、暖冬の影響により、高単価の季節性商品の販売が低調に推移したという。第4四半期(20年1-3月)においても暖冬は継続し、冬物商品の販売が継続して低調だった。

当たり前だが、前澤氏がZOZOを去ったせいで台風が来たわけでも、暖冬になったわけでもない。気候の影響はZOZOに限らずファッション業界全体に大きな打撃を与えている。「前澤ロス」は今回の業績下方修正には直接の関係はない。

ただ、もし前澤氏がいたら、起死回生の一手を打っていたかも知れない。カリスマによるワンマン経営は、時として組織拡大に悪影響を及ぼすこともあるが、危機に際して組織を大きな動かす力を持っている。「たられば」を話していても仕方がないが、前澤氏はそう考えさせるくらいの存在感があった。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事