2022.07.08

「アラジンEC」、新たな業界・大手企業の導入拡大 7月からタクシー広告を展開

【ECソリューションマップ2022「ECサイト構築サービス〉編」】

アイルが提供するBtoBに特化したECサイト構築パッケージシステム「アラジンEC」は、BtoB領域のDXが浸透する中で、新たな業界の企業や大手企業への導入が進んでいる。業界や企業ごとに異なる複雑な要件にも、豊富な基幹業務システム構築の経験や、カスタマイズ対応のノウハウを生かし、柔軟に対応できる点が評価されている。7月からはタクシー広告も開始し、さらに導入企業を拡大する計画だ。

アイルはメーカーや卸会社、商社など5000社以上に基幹業務システム「アラジンオフィス」を開発しており、30年以上にわたりBtoB領域のシステム構築を手掛けてきた。その知見・資産を生かし、BtoB専用ECパッケージシステム「アラジンEC」を開発している。

「最近は建築資材や住宅設備など、施工会社や職人向けに商材を卸している企業からの引き合いが増えている。それぞれの業界ならではの特有の商習慣や取引のルールがある。クライアントが求める複雑な要件にも、しっかりと対応できるのが『アラジンEC』の強みだ」(BtoB EC推進統括本部 江原智規課長)と話す。


▲BtoB EC推進統括本部 江原智規課長

業種だけではなく、新たな販売手法にも柔軟に対応している。

「物販だけではなく、施工工事も組み合わせて提供するBtoB企業が増えている。当社が提供する基幹業務システム『アラジンオフィス』では、プロジェクト原価の管理もできる。基幹業務システムと、それに連携したBtoB‐ECの『アラジンEC』をセットで提案できるのも、当社ならではのスタイルだと思う」(岩本亮磨取締役)と話す。


▲岩本亮磨取締役

年商規模が100億円を超える企業や、上場企業など大手企業からの依頼も増えている。

「大手企業は社内に情報システム部があるものの、億単位をかけて構築した基幹業務システムを触り、ウェブ受注の仕組みまで自社で作ろうとなると恐ろしいコストと労力がかかる。外部の機能がそろったパッケージでカスタマイズに対応できる仕組みを探すと『アラジンEC』に行きつく」(江原氏)と話す。

「大手企業に向けて現状の機能でも支援できることは分かってきた。今後、大手企業のデータ量に耐えていけるような構造やレスポンスをより強化したいと考えている」(岩本取締役)と話す。

プロモーションも強化する計画だ。ウェブCMを今年2月くらいに制作し、ユーチューブなどに配信している。6月からはビルのエレベーター内のビジョンに配信したり、7月からはタクシー内で配信したりする。

サービスの認知度を高め、新たな業界や大手企業からの問い合わせをさらに増やしたい考えだ。



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