2022.07.10

「スープカレー奥芝商店」、費用を抑えたデジタルマーケ施策で認知拡大 クロスメディアを活用

「スープカレー奥芝商店」がカラーミーショップ大賞「地域賞」を受賞

スープカレーのネット通販を行うNEXT LEVELは、マスメディアの「テレビ」とソーシャルメディアの「ユーチューブ」を巧みに活用し、自社商品の認知度拡大につなげている。費用があまり発生しない効果的なデジタルマーケティングを行い、新規顧客獲得に注力している。

NEXT LEVELは、北海道でスープカレーを提供する飲食店を運営している。2006年の事業開始以降、地元である北海道に積極的に出店を続けてきた。
 
新型コロナウイルスの影響で、2020年4月から店舗での営業が難しくなった。長引くコロナ禍により、会社として存続の危機に陥った。窮地からの脱出を図るため、新たに店舗で提供していたスープカレーを冷凍食品としてネット通販で販売することにした。
 
しかし、店舗での営業を主軸にしていたため、サイト開設当初は集客に苦労したという。そこで北海道だけでなく、全国の人に自社サイトの存在を知ってもらうため、地方テレビ局へ売り込みをかけることにした。北海道で有名な飲食店が、なぜECを始めたのかなど、ニュース性のある話題を伝えて、番組に取り上げてもらうことを目指した。
 
「地方は主要局と比べて費用が安い。だが、ある程度の視聴者数は存在する。1回の主要局での放送ではなく、複数回地方局を使うことで効果的に認知を図れると考えた」(吉川空低温事業部長)と話す。


▲吉川空低温事業部長

Z世代をはじめとする10~20代獲得のため、同時にユーチューバーへ商品紹介の依頼も行った。新たに「激辛スープカレー」を開発し、チャンネル登録者数が27万人を超える激辛ユーチューバー「くうしば」などに直接連絡を取り、営業活動に励んだ。
 
「『くうしばさん』らが異例かも知らないが依頼料は発生しなかった」(同)と言う。だが影響は大きく、放送された月の販売数は好調だった。テレビよりもじわじわと認知が広がっていった。テレビは瞬間だが、ユーチューブは継続して購入につながったという。
 
この効果的な販促が評価され、NEXT LEVELは、GMOペパボが主催する「カラーミーショップ大賞」で地域賞を受賞した。


「スープカレー奥芝商店」
https://store.okushiba.com/




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