2022.07.04

バンカブル、EC事業者向け広告費分割・後払いサービス「AD YELL」を提供 MUFGと協働

バンカブルはこのほど、三菱UFJフィナンシャル・グループと協働し、運転資金を圧迫しない広告費分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL(アドエール)」の提供を開始した。EC事業者の広告・宣伝費用を目的とした資金調達への柔軟かつ迅速な対応を可能にし、運転資金を圧迫しない形で事業成長を支援する。

2021年1月に設立したバンカブルは、広告費分割・後払いサービスを手がける企業としてサービス開発を行っており、同年9月よりPoCの運用を開始。このほど、サービス名称を「AD YELL」とし、三菱UFJフィナンシャル・グループとの協働による本格提供を開始した。


▲バンカブルとMUFGの協業イメージ

「AD YELL」は、Web広告の出稿費用を最大4回まで分割・後払いすることが可能となるサービス。原則として決算書・担保・連帯保証人の用意が不要で、申込みから最短3営業日で利用が可能。ECストアデータと申込み事業者からのヒアリング情報をもとに、投資に対するリターン予測を行い、適切なサポート額を算出する。

分割支払い予定額やECストアの売上実績などの必要な情報をマイページで一元管理できるだけでなく、バンカブルのCSチームによるサポート体制も構築している。サポート手数料は広告費の3.0%と分かりやすく、シンプルな料金設定を採用しており、金融機関からの借入枠には抵触しないため、新調達枠を圧迫しないという特徴も備える。


▲「AD YELL」の特徴

デジタルホールディングスグループが20年以上に渡り支援してきた広告事業のノウハウをもとに構築した、投資効果の予測モデルに基づいて開発を進めたサービスで、適切な広告シミュレーションおよびモニタリングを実現する機能を有している。サービスを通じて、事業者のキャッシュサイクルを改善し、運転資金を圧迫しない形で事業成長を支援する。

新型コロナウイルス感染症により、生活者の購買行動や就労環境などあらゆる場面でデジタル化が急速に進んでいる。大手企業や一部の高いリテラシーを保有する企業が着実にデジタル化を進める一方で、デジタル化から取り残されている企業も多く、EC事業に参入してみたものの、「限られた資金の中で運営しているため、事業をドライブさせるための投資ができない」「広告などの無形資産への投資に融資を受けることが難しい」といった課題を持つ企業が多いのも実情だ。

こうした状況を踏まえ、バンカブルは、各EC事業者に合わせた適切な投資額を算出し、広告・宣伝費用を目的にした資金調達を柔軟かつスピーディーに実現する、広告費分割・後払い(BNPL)サービスの開発を行ってきた。昨年9月より開始したPoCを経て、当初想定していたニーズ、サービス設計、紐付く提供価値等を明確化することができ、一定のトラクションが出てきたことから、今回の正式提供に至ったとしている。

「AD YELL」をすでに利用する事業者からは、「我々のようなD2C事業者にとってキャッシュフローの良化は重要な要素の1つです。早い段階から『AD YELL』を利用させていただいたことで成長スピードが格段にあがり、とても助かっています!(健康食品D2C企業)」「銀行借入と違い、わずか数日で審査が完了しキャッシュフローが良化するので、資金繰りに困る事業フェーズにいる弊社には最適なサービスです。」(パーソナライズヘアカラーD2C企業)などの声が寄せられているという。




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