2022.06.29

「Salesforce Commerce Cloud」、日本でも導入が拡大 柔軟性や堅牢性に加え、ヘッドレスも支援

セールスフォース・ジャパン マーケティング本部プロダクトマーケティング 大森浩生氏

【ECソリューションマップ2022「ECサイト構築サービス編」特集】 

セールスフォース・ジャパンが提供するECプラットフォーム「Salesforce Commerce Cloud(セールスフォースコマースクラウド)」は、B2C向けやB2B向け、注文管理などのソリューション群の総称だ。

2016年にデマンドウェアを買収し、提供を開始した「B2C Commerce」では、世界84カ国で7300以上のECサイトを展開し、日本でも導入が拡大している。柔軟性や堅牢性の高さに加え、ヘッドレスコマースなどへの対応が評価されている。

「B2C Commerce」はテンプレートを使って迅速にECサイトを構築することもでき、企業の戦略に応じて複数ブランド展開やグローバル展開にも柔軟に対応する。

高いセキュリティー性能に加え、昨年のサイバーウィークには4500万件の注文件数、78億PVを100%稼働で乗り切ったパフォーマンス性能も強みだという。

「ECサイトでキャンペーンを開始するのに、担当者が夜中に手動で対応している例もまだあるという話を聞く。『B2C Commerce』なら容易に大量のキャンペーンを展開できる。一つのプラットフォームで複数ブランドのサイトを展開でき、製品画像や価格などのデータは共通化することで運営を効率化することも可能だ」(マーケティング本部プロダクトマーケティング 大森浩生氏)と話す。


▲マーケティング本部プロダクトマーケティング 大森浩生氏

顧客を中心に据えたセールスフォースグループのCRMやマーケティング、マネジメントなどのソリューションとシームレスに連携することが可能。ECだけではなく、事業全体のパフォーマンスを高めるための環境も提供している。


「PWAキット」も提供


Webブラウザー上でスマホアプリのユーザビリティーを実現するプログレッシブWebアプリ(PWA)を構築するためのソリューション「PWAキット」の提供にも注力している。

近年、注目を集めている、ECサイトのフロントとバックエンドを分離させることでUI/UXが高めやすくなるヘッドレスコマースのニーズにも対応している。

「ヘッドレスコマースには、『PWAキット』をベースに構築するか、独自に完全に開発するか、どちらかで対応できる。導入企業のニーズや開発リソースに合わせて、選択肢を提供することが可能だ」(同)と話す。

セールスフォースグループは、クライアントと伴走し、事業の成功を支援する「カスタマーサクセス」という概念を広めた企業。日本においても導入企業に対して、カスタマーサクセスのメンバーがサポートする。ECサイトの構築だけでなく、データ分析に基づく、運営面の支援も行うという。





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