化粧品のiHackは2021年10月から、ジェンダーレスコスメを販売するECサイト「SUORUM(スオルム)」を運営する。メークをすることに慣れていない人が簡単に使用できるよう、使いやすさに重点を置いた商品を開発している。
眉毛の形に沿ってなぞるだけで眉毛が描ける「10SEC EYEBROW」(税込1650円)が「10秒アイブロウ」としてSNSで話題となった。グロスなどのような筒状の容器で、中身はパウダー状となっている。チップの平面で色を付け、先端部分で眉尻を調整して使用する。パウダーの付き具合や、チップの使用感など、何度もテストを重ねて開発した。
▲「10秒アイブロウ」の使用方法
涙袋専用のアイライン「UNDER―EYE SHADOW&PENCIL」(税込1430円)も人気となっている。ペンシルで目の下をなぞって影を作り、立体感が出て膨らんだ部分にハイライトを塗ることで、涙袋があるように見せる。これにより、目元が大きく強調され、優しい印象を与える効果もあり、最近のメークのトレンドとなっている。
昨今、Z世代を中心にメークをする男性が増えている。メークにより、コンプレックスを隠したり、憧れの顔に近づけたりして、自己肯定感が高め、自分に自信を持てるという声が多い。
男性用スキンケアは多くのブランドがあるが、メーキャップの分野だと、市場はまだ大きくない。メーク用品も女性向けの物を使用している人がほとんどで、店舗では、女性の中に入って選ぶのが恥ずかしいなどの意見もある。その場合、ECでの購入が便利だが、「色合いなどは実際に目で見てほしい」(担当者)と話す。
今後は販売店を広げていき、誰でも気軽にコスメが購入できる環境を作っていく方針だ。
「SUORUM」https://suorum.ihack.co.jp/