2022.06.24

BEENOS、「円安」で越境EC市場の拡大ペースが加速 支援サービス無償化で導入件数10倍に

BEENOS 直井聖太CEO


「Buyee Connect」無償化に喜びの声


BEENOSは6月1日、ECサイトにタグを1行埋め込むだけで越境EC対応できるサービス「Buyee Connect」の無償化に踏み切った。サービスの無償化後、越境ECを検討していた企業から大きな反響を得ている。実際、「Buyee Connect」の受注獲得ペースが10倍以上伸びている。




直井CEOは、「越境ECを通じて日本の閉塞感を壊したいという思いがある。円安を契機に越境ECに挑戦しやすい環境を作りたいと考え、『Buyee Connect』を無償化した」と話す。

越境ECの支援企業が増えることで、越境ECの流通額が増え、海外購入者からの手数料収入が増える見通しもある。越境ECを始めた企業がさらに海外販売を強化し、BEENOSグループの支援により、海外モールへ出店したり、マーケティングを強化したりする可能性も高まる。

実際、導入企業からは、「無償化により、社内で話が進めやすくなった」「無償化で浮いたコストを活用して、購買データを分析する有料機能を利用している」といったポジティブな反応が得られている。


「ゴジラ・ストア」も越境ECを開始


東宝ステラが運営するゴジラグッズのECサイト「ゴジラ・ストア」は今年4月、「Buyee Connect」を導入し、越境EC対応を開始した。

EC事業室長「ゴジラ・ストア」担当の宮嶋広樹氏は、「近年どのビジネスにおいても国境がなくなってきている。特にゴジラは海外でも人気が高い。新宿の店舗はコロナ前、顧客の3割が訪日外国人だった。2020年3月以降、訪日外国人はいなくなった。以前からダイレクトに海外顧客に商品を届けたいという思いと、コロナで無くなったインバウンド需要を取り戻したいという思いから越境ECを開始した」と話す。


▲EC事業室長「ゴジラ・ストア」担当 宮嶋広樹氏

越境ECを始めるにあたり、「言語」「法律・個人情報」「通関、輸送」「代金の支払い」がネックになったという。

宮嶋氏は、「個人情報や通関などの対応は国・地域ごとに異なる。そのすべてに自分たちで対応しようと思うと大変だ。『Buyee Connect』ならそういった課題をワンストップで解決できると知った。さらに転売対策の懸念もあったが、そのことをBeeCruiseに相談すると、1週間ほどで具体的な対策を提示してくれた。私たちの思いに賛同してくれていると感じた」と話す。

「ゴジラ・ストア」では以前から、YouTubeを通してライブ配信番組を運営していたり、海外ユーザー向けにSNSでの情報発信を行ってきたこともあり、越境EC開始からすぐに多くの海外顧客が利用している。人気のギガンテックシリーズの受注生産商品を売り出すと、1日で前作の数倍の注文が入ったという。


▲ゴジラのフィギュアは海外でも人気が高い

「ゴジラ・ストア」では自社ECサイトの越境EC化だけではなく、中国の大手ECモールである「天猫(Tモール)」への出店においてもBEENOSグループとともに展開している。




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