2022.06.22

ヘビーユーザーの9割が商品購入時に「動画」を参考 ECユーザーの実態調査を公開

動画制作から動画DXまでトータルで提案するサムシングファンは6月21日、ECを活用して週に1回以上購入する人を対象にした、ネット通販ユーザーに関する実態調査の結果を公開した。9割以上が新しく商品を購入する際に動画の情報を参考にすると回答し、その理由には「動画による動きがわかる」「情報収集の効率が良い」と考えている人が多いことなどがわかった。

サムシングファンは、5月20日にECを活用して週に1回以上購入する人を対象に、ネット通販ユーザーに関する実態調査を実施。111名の有効回答を得た。

コロナ禍になり、EC・ネット通販の利用頻度が高まったと思うかを尋ねた問いでは、「非常にそう思う」が34.3%、「ややそう思う」が49.5%となり、8割以上の人が「EC・ネット通販の利用頻度が高まった」と感じていることがわかった。



EC・ネット通販における月間の利用金額は、もっとも多かった「1万円~5万円未満」(39.6%)と、続く「5万円~10万円未満」(35.1%)が、他の選択肢を大きく引き離す結果となった。



動画の情報を目にする場面を尋ねた(複数回答)ところ、「企業サイトでの商品の紹介ページ」が58.6%と最も多く、「ECモールなどの商品のページ」が56.8%、「動画プラットフォーム(YouTube等)」が54.1%と続いた。



先の質問で、「企業サイトでの商品の紹介ページ」または「ECモールなどの商品のページ」と回答した人に、「商品の紹介ページに関して、動画の情報を目にする機会は増えたと思うか?」を尋ねたところ、「非常にそう思う」が37.2%、「ややそう思う」が55.8%となり、9割以上が「企業サイトの商品紹介ページで動画を目にする機会が増えた」と感じていることがわかった。



動画の情報を目にする場面の問いで、「特に見ない」と回答した人以外に、新しく商品を購入する際に動画の情報を参考にすることはあるかを尋ねた問いでは、「かなりある」が48.1%、「ややある」が45.4%となり、多くの人が参考にしていることがわかった。



最も利用することの多いECサイトを尋ねた問いでは、「Amazon」が56.8%と最も多く、「楽天」が27.0%、「Yahoo!ショッピング」が11.7%と続いた。



EC・ネット通販を活用し買い物をする商品群(複数回答)は、59.5%の回答を得た「グルメ・飲料系」を筆頭に、「日用品系」(55.9%)、「アパレル系」(54.1%)、「コスメ系」(45.0%)が票を伸ばした。



新しく商品を購入する際に「動画の情報を参考にすることがある」と回答した人に、新しく購入する際に動画の情報が参考になると思う理由(複数回答)を尋ねたところ、「動画による動きがわかるから」と答えた人が54.5%と最も多く、「情報収集の効率が良いから」(50.5%)「細かなニュアンスがわかるから」(41.6%)と続いた。



選択肢以外の自由回答では、「写真よりも動画があればよりリアルな商品を見ることができる」や「サイズ感や素材感がわかる」「色んな角度から見ることができる」などの回答があった。

欲しい商品があった場合に、動画の情報がないと購買意欲が下がると思うかを尋ねた問いでは、「非常にそう思う」が23.5%、「ややそう思う」が43.2となり、およそ65%が動画の情報がないことで購買意欲が下がると感じていることがわかった。



これらの調査結果を受けサムシングファンは、コロナ禍でEC・ネット通販の需要が高まる中、EC利用者が商品に関する動画にいかに重きを置いているかが伺える結果となったとし、店頭のように手に取って購入できないECにおいて商品動画は、イメージしていたものと実物が異なったという失敗を避けるほか、購買意欲の高まりにも貢献しているようだとの見解を示した。

また、動画をよく目にする場面として、動画プラットフォーム(YouTube等)を抑えて商品の紹介ページが最も多かったことから、商品に関する動画作成に力を入れる企業が増えていることが分かったとした。これから益々需要が高まると想定されるEC・ネット通販ビジネスでは、購買意欲を高めるような商品の魅力を最大限伝える動画作成がカギとなり、動画の専門家の手を借りる企業は増えてくるのではないかとの見解を示した。




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