2022.06.21

【フランス発のユニコーンが日本参入】Mirakl、EC構築の『第3の選択肢』提案 モールと自社ECの『いいとこどり』

【ECソリューションマップ2022 「ECサイト構築サービス編」特集】

マーケットプレイス構築のためのSaaSプラットフォーム「Mirakl(ミラクル)」を提供するミラクルは今年5月、海外SaaSの日本展開を支援するジャパン・クラウド・コンピューティングと戦略的提携を締結したと発表した。合弁会社であるミラクル日本法人を通して、日本企業向けにマーケットプレイス型ECサイトの構築支援を本格的に開始している。

ミラクルはフランスのユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)。2021年の経常収益は約130億円に達し、「Mirakl」ベースで構築されたマーケットプレイス型ECサイトの年間流通総額は5600億円を超えている。

2021年は80社の新規導入企業を獲得した。これまでベストバイやH&M、メイシーズなど約300社の有力企業が「Mirakl」を採用している。

「日本のEC市場はAmazonや楽天、ヤフーなどの巨大プレーヤーと、それぞれの企業の自社ECサイトに二分される。当社はマーケットプレイス型の自社ECサイトという第3の選択肢を提案する。導入企業の製品基準やブランドイメージを生かし、有力なセラー(出店者)の商品を取りそろえることで、運営企業やセラー、顧客にとって”三方よし”の売り場を作ることができる」(ミラクル日本法人 佐藤恭平社長)と話す。

「Mirakl」には導入企業が自社の商品を販売できる機能だけでなく、セラーが出品できる機能が備わっている。顧客の注文に応じてセラーに出荷を通知したり、セラーの販売状況を把握・評価したりする機能もある。

「2人の創業者はゲームのマーケットプレイスを運営した経験がある。自社の経験を生かし、『Mirakl』を開発し、多くの企業を支援していく中でマーケットプレイス運営のサポート体制に磨きをかけてきた。グローバルでは100人以上のカスタマーサクセスのチームがあり、マーケットプレイスの流通総額をいかに高めていくかを伴走モデルで支援している」(同)と話す。

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