2022.06.20

卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」、アパレル雑貨メーカー35社の「3Dショールーム」を同時公開

ラクーンコマースはこのほど、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」において、企業のショールームをバーチャルで再現する「3Dショールーム」の提供を開始した。これによりメーカーは、場所や時間に捕らわれず、全国のバイヤーにブランドの世界観をアピールできる。「3Dショールーム」のサービス開始と共にアパレル雑貨メーカー35社の「3Dショールーム」を同時公開しており、展示会に行かなくても出会える新たな仕入れ体験を提供する。

ラクーンコマースの運営する「スーパーデリバリー」は、国内メーカーと小売店やサービス業などの事業者が取引する卸・仕入れサイト。アパレルや雑貨を中心に、家具、生活家電、食品など幅広いジャンルの商品を約140万点掲載している。

このほど、新コンテンツとして、3D撮影カメラとAI技術により現実空間をデジタルで再現するマーターポート(Matterport)を活用し、「スーパーデリバリー」出展企業のショールームや店舗を3D化したバーチャルショールーム「3Dショールーム」を開設した。


▲「3Dショールーム」のイメージ画像

メーカーの課題を解決する手段として、実際に商品が並んでいる様子を再現することができ、商品画像を1点ずつ見る通常のECサイトに比べ、ブランドやシリーズものをまとめて購入してもらいやすいという効果が期待できる。

「3Dショールーム」は、「スーパーデリバリー」のサイト上から閲覧可能。サービス提供開始時点で35社のバーチャルショールームが集結(今後も順次追加予定)しており、「家具・インテリア」「食器・キッチン」「雑貨・ステーショナリー」「ファッション」といった商品ジャンルごとに掲載された目次ページから、見たいショールームを選択してショールーム空間内を移動でき、気になった商品をクリックして購入ページに進むこともできる。

これまで単独の企業・ブランドがこうしたバーチャルショールームを公開することはあったが、数十社をまとめて見られるサイトはなかった。個々のバーチャルショールームへ移動する必要のない「3Dショールーム」は、バイヤーにとっても利便性の高いコンテンツであり、将来的には海外バイヤー向けにも公開する予定としている。

コロナ禍で展示会の規模が縮小されるなど、リアルな顧客接点が持ちづらい状況が続くなか、その対応策としてEC活用を進める企業が増えている。ECサイトは、画像やテキストに加え、動画などの表現方法も広がっているが、商品ラインナップやブランドの世界観を伝えるのが難しいという課題があったとし、こうした課題を解決する手段として「3Dショールーム」の提供に至ったとしている。

「スーパーデリバリー」は、今後もメーカーの課題にともに向き合い、販路拡大の支援を進めていく考えを示した。




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