2022.06.19

【「AI不正検知」連携のメリットは?】インターファクトリー × SBペイメントサービス「無料で不正利用被害の意識高めて」

SBペイメントサービス 小竹一義氏(左)、インターファクトリー 鈴木奈菜氏(右)


インターファクトリーは5月31日、同社が提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」と、AIを活用した不正検知サービスとのシステム連携を開始した。「AI不正検知」は、決済代行のSBペイメントサービス(SBPS)が提供する不正利用検知サービス。SBPSが持つ膨大な決済データを使い、AIが機械学習で不正利用を検知する。連携により、「ebisumart」を利用していてSPBSのカード決済を導入した事業者は、「AI不正検知」を一部無料で導入できるようになったという。SBPS営業本部・営業1部2課の小竹一義氏は「まずは、無料でAI不正検知を導入してもらいたい。自社ECサイトがどれだけ不正利用被害のリスクにさらされているかを確認し、意識を高めてほしい」と話す。インターファクトリー・製品開発部 製品企画チームの鈴木奈菜マネージャーと、SBPSの小竹氏に、連携のメリットについて聞いた。



二重チェックも可能


――今回のシステム連携について、概要を教えてください。

鈴木:「ebisumart」で構築したECサイトで、SBPSのクレジット決済を導入している場合、ECサイトのHTMLに専用のJavaScriptタグを埋め込むだけで、「AI不正検知」のサービスを利用することができるようになりました。「ebisumart」で構築したECサイトではこれまで、外部サービスとの連携による不正注文検知オプションなどで対策していました。

今回の連携により、SBPSのクレジットカード決済サービスを導入済みのECサイトでは、二重の防壁で、不正利用の被害を防げるようになりました。


▲インターファクトリー 製品開発部 製品企画チーム マネージャー 鈴木奈菜氏


過去の不正から学習


――「AI不正検知」はどんな機能を持っているのですか?

小竹:「AI不正検知」は、AIが、SBPSの持つ年間数億件以上の決済データから、過去の不正パターンを機械学習します。そのため、ユーザーがカード決済を行うタイミングで、決済の不正利用被害のリスクをスコアとして算出することができます。決済の「日時」や「金額」、「カード番号の過去の動き」「どこの国で発行されたカードか」などといった情報を、不正利用かどうかの判断材料としています。例えば、海外で発行されたカードで短時間に数百個の決済があった場合など、過去の不正パターンと類似性が見られるような場合は、高リスクだと判断することがあります。

「ebisumart」の管理画面上では、「AI不正検知」が算出したスコアを確認できます。仮に、70~80点と高いスコアを示していた場合、SBPSの「AI不正検知」の管理画面で、ハイスコアとなった理由や、カードの属性など、より詳細な内容を確認できます。EC事業者は、不正利用被害のリスクが高いようならば、商品の発送を一旦停止して本人確認を行うなどの対策を講じることもできます。

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