ーー狙っていくターゲット層はどこか?
今井:中小規模の事業者を中心に狙っていくが、エンタープライズ(大規模)も同時に開拓していく。「Adobe Commerce」は製造業のD2Cや、すぐにECを始めたい企業向けにも最適なソリューションだ。他にも、我々はDXという文脈で開拓も進めていく。
佐藤:「SI Web Shopping」は、EC企業でもトップ300に入るところが中心で、年商20~30億円以上でビジネス規模に応じたシステム投資を行う企業が対象だ。しかし、問い合わせいただく企業の中には、そこまでの規模に至らない企業も多く、今までは提案することがなかった。問い合せをいただいた企業に共通する潜在的なニーズがいくつかあった。それは、企業側が求めているシステムを高品質に、最適なコストで早く作ってくれるパートナーを多くの企業が探していることだ。これは、BtoCだけでなく、BtoBを展開したい企業も含まれる。新たなチャネルを展開してビジネスを行いたいなどのニーズを拾い上げて狙っていく。ECサイトをリニューアルしたい企業のニーズは多いため、そういった層も「Adobe Commerce」で狙っていく領域だと思っている。
ーー今後の展開について。今井:われわれにはコマース領域以外の分野にも強みがあり、ECも含めたデジタルマーケティング面は全方位でカバーすることができる。その強みを含めたマーケティングやブランディングを行ってコマース領域を強くしていきたい。
佐藤:当社は「Adobe Commerce」という強力な武器を手に入れることができたため、これまで開拓できなかった顧客にノウハウやスキルを提供していく。当社のビジョンは「あらゆる体験をアップデートする」こと。コロナ禍でEC市場は拡大したが、拡大の根底にはDXがある。ECはDXの一環でもある。BtoCやBtoBの両方に、体験アップデートという価値を広げていきたい。EC企業における内製化が注目されており、当社の技術や強みが活かせる領域でもあるため、EC企業におけるシステム内製化を支援するプログラムを検討している。「Adobe Commerce」の販売も含めて、引き続き日本のEC業界に貢献していく。
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