2022.06.16

【「クラウドEC」1位の次の一手は?】「ebisumart」三石祐輔CMO「BtoB・中小向け機能を強化、成長継続へ」

【ECソリューションマップ2022「ECサイト構築サービス編」特集】


インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」は、カスタマイズに対応するクラウド型のECサイト構築サービスでトップシェアを継続している。現状に満足せず、BtoB向け機能を強化したり、中小事業者向けの「ebisumart zero(エビスマート ゼロ)」を提供したりしている。機能の最新性や柔軟なカスタマイズ性を背景に、新たな機能・サービスを強化する「ebisumart」の戦略を取締役CMOの三石祐輔氏に聞いた。



4Qの流通総額が過去最高を更新


――「ebisumart」の導入企業は拡大しているか?

昨年に引き続き大規模EC事業者の引き合いが増えている。累計の構築サイト数は730サイト(2022年5月末時点)を超える。

2021年12月-2022年2月期の導入店舗の流通総額は360億4100万円となり、コロナ禍初期の2020年6-8月期に記録した339億2700万円を上回り、過去最高額を更新した。2022年5月の流通総額も前期を上回る水準で堅調に推移している。

――機能やサービス面の強化策は?

ここ1年間の強化点としては、BtoB市場でのEC化率の拡大を受け、BtoB向け機能を強化した。他にもクラウド型EC構築システムとして初めて、Alexa(アレクサ)スキルとのシステム連携を行いボイスコマースにも対応した。

2022年1月には中小EC事業者向けに「ebisumart zero」をリリースし、サービスの導入障壁を低くしたことで顧客層を厚くできたのではないかと考えている。

――「ebisumart zero」の反響は?

「ebisumart」と比較すると、「ebisumart zero」はまだ成長段階だが、資料請求や問い合わせを多くいただくようになった。「ebisumart」と「ebisumart zero」の最大の相乗効果として「ebisumart zero」を導入いただいた後、中長期的にECサイトが成長していった段階で「ebisumart」にスムーズに乗り換えられること。簡単なモール型の運用ができるオプション機能は、初期費用5万円のみ、月額無料という低価格なこともあり、良い反応をいただいている。

「ebisumart」では、費用感がネックになってしまうお客さまには「ebisumart zero」を提案している。逆に「ebisumart zero」に問い合わせをいただいたお客さまで、当初よりカスタマイズを希望の方には、「ebisumart」をお薦めできる。お客さまにとってどちらの製品が合っているかを提案できることで、相乗効果が得られているのではないかと考えている。

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