2022.06.15

厚生労働省 、健康被害情報の公開へ 健康食品への風評被害の懸念も

厚生労働省が、健康食品との関連が疑われる健康被害の情報について、公表を予定していることが、このほど分かった。食品衛生法に基づく取り組みだという。第1弾として、健康被害の情報のあった十数品目の「健康食品」について、主たる成分名や、健康被害の状況、摂取期間、摂取の年齢・性別などを公表すると見られている。因果関係が不明な健康被害事案の公表も予定されていることから、健康食品への風評被害につながることを懸念する声も業界からは挙がっている。

2020年6月1日の食品衛生法8条(指定成分制度)施行以降、プエラリア・ミリフィカやコレウス・フォルスコリ―などの「指定成分」を含有する食品については、「関連が疑われる健康被害」の情報が、厚労省のホームページで定期的に公表されている。厚労省では今後、それ以外の、いわゆる「健康食品」(トクホや機能性表示食品などの保健機能食品を含む)の健康被害情報についても、厚労省ホームページで、公表を行っていく方針だという。

厚労省はすでに、2020年6月1日以降、販売者・製造者や消費者、医療機関などから寄せられた健康被害情報のうち、十数件をピックアップし、公表のひな型をまとめているようだ。業界団体などとの調整を経て、公開に踏み切る考えとみられる。

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