インターネット関連事業を展開するデジタルガレージは6月14日、カンファレンスイベント「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2022」を開催した。「web3（ウェブスリー）」をテーマに、NFTやメタバース関連の有識者が多数登壇した。同イベントでは、来るべき「web3」のオンライン市場や、最新のNFTを使ったビジネスの市場について、意見が交わされた。
イベントのテーマは、「web3 Summer Gathering～未来からのテクノロジーの波をサーフしろ～」。冒頭に登壇した、デジタルガレージ取締役兼専務執行役員の伊藤穰一氏は、「web3がもたらす社会変革」と題した基調講演を行った。
伊藤氏は、「web3によって、全ての取引情報がブロックチェーンで、ウェブ上で公開されるようになる。世の中の誰もがいつでも、どんな取引の詳細でも確認することができるようになる」と語った。
伊藤氏は、ブロックチェーンによって成立する新しい組織の形態「DAO（ダオ、分散型自立組織）」についても語った。「DAO」は、上下関係のある会社組織にとって代わりうる組織形態であり、「DAO」の運営方針は、参加するメンバー全員参加のもとで、直接民主主義で決められるという。「例えば、飲食店の支払いを割り勘で払う際に、DAOを作ってお金を集めて、そこから支払うとする。そこで作ったDAOでビジネスを始めることもできるし、誰でも途中で外れることができる」と解説した。
伊藤氏によると、監査法人が必要な株式会社とは違い、「DAO」はブロックチェーンで取引状況を確認できる。そのため、監査法人が必要ないのだという。
カンファレンスイベントでは、NFTアートをグローバルで販売する草野絵美氏や、音楽アーティストでNFTアートやメタバースを展開するVERBAL（バーバル）氏が、パネルディスカッションに登壇した。
