2022.06.09

大日本印刷、XRコミュニケーションに強みを持つアルファコードと資本業務提携

アルファードが提供するリアルタイム映像配信プラットフォーム「Blinky」

大日本印刷はこのほど、実(リアル)空間と仮想(バーチャル)空間を組み合わせて没入感の高い体験価値を提供するスタートアップ企業アルファコードと資本業務提携した。両社による協業を進め、DNPのXR(Extended Reality)コミュニケーションや決済・EC、企業の販促支援等の事業においてアルファコードの有する技術を活用し、リアルとバーチャルを連動させた新たな体験価値の提供を推進する。

大日本印刷は、リアルとバーチャルの双方の空間の行き来を可能にすることで、新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を推進。自治体や企業とのコラボレーションを進め、展示会やイベントの開催、店舗の設置・運営、コンテンツ作品の展示・販売などを、リアルと連動したバーチャル空間で展開している。


▲リッチな体験が得られるバーチャル空間のサービス提供イメージ

さらにセキュアな環境で個人の認証やカード発行、企業の販促活動との連動などをトータルで行う「決済ソリューション」、ECサイトの構築から配送・在庫管理まで一貫して行う「EC支援サービス」、本物のような商品の質感や空間の雰囲気を体験できる「DNPバーチャルエクスペリエンス」など、各種ソリューションを開発・提供している。

一方、アルファコードは、3次元の実写映像をリアルタイム配信できるプラットフォーム「Blinky(ブリンキー)」を提供。「Blinky」は、複数のカメラで撮影した画像の中から利用者が好きな視点を選べるマルチアングル機能、ライブコマースに対応したEC連携機能など豊富な機能を備え、3次元の実写映像をリアルタイムで配信可能。専門家でなくても、比較的低コストで容易にバーチャル空間を構築できる開発用システムを提供している。

両社は5月に資本業務提携を行った。これに伴い、大日本印刷が展開するXRコミュニケーション事業や決済・EC等のソリューションと、アルファコードの実写映像配信やバーチャル空間構築の技術をかけ合わせ、展示会・購買・観光・エンタメなどの幅広い用途で最適なサービスを共同開発するとしている。

リアルとバーチャルとの連動によって体験価値を高めるビジネスの創出に取り組んでいく考えを示した。





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