2022.06.07

【E-Grant 榎佳祐部長に聞く】「うちでのこづち」でLTV平均2.3倍 分析機能や独自設計に強み

E-Grant マーケティング部 部長 榎佳祐氏


CRMツール「うちでのこづち」などを提供するE-Grant(イーグラント)は、「配信」の一元管理や、どの媒体から来た人のLTVが高いかをワンクリックで見られる分析機能などが持ち味だ。導入企業のLTVは、導入前と比較して平均2.3倍超。「うちでのこづち」の強みについて、マーケティング部部長の榎佳祐氏に聞いた。



――「うちでのこづち」の流通額は2000億円超となっている。

通販・EC企業をはじめとした750社超に導入いただいている。「うちでのこづち」は、使いやすい設計、独自カスタマイズの対応、LINE、SMS、DMなどそれぞれの「配信」を一元管理できる点が特徴。

このほか、どの媒体から来た人のLTVが高いかをワンクリックで見られる分析機能がついている。また、顧客のニーズに合わせた独自分析の設計も可能だ。

例えば、「より細かく、定期継続率、離脱率をカウントしたい」というニーズに応えた、媒体ごとの定期人数をカウントする独自分析と、継続率、離脱率が一元管理できる分析を取り入れた企業はこれにより、F2転換率(通販・ECの新規顧客のうち、2回目の購入につながった顧客の割合)が低い媒体が分かりやすくなった。その媒体経路の顧客コミュニケーションを変えることで、F2転換率の向上につながった。

足元では、6月2日から「エモーション分析」機能の提供を開始した。SNSや口コミなどの大量の文章データから文章を単語や文節に分割し、出現頻度や相関関係を分析して有益な情報を探し出す、いわゆる「テキストマイニング」の練度を高めた分析機能だ。例えば、「自分はかわいくないけど、商品を使ったらこうなれて良かった」といった、前後の文脈をとらえてポジティブな意味合いを見出すことができる。通常のテキストマイニングでは、「かわいくない」だけが抽出され、ネガティブなワードとしてカウントされてしまうと思う。この新機能による分析結果を通じて、一歩踏み込んだ施策につなげることができるため、CRMの新たな切り口として期待できる。ブランディングの手応えを確かめることも簡単にできる。

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