2022.06.03

ヨドバシHD、アジャイル開発のクリエーションラインと資本業務提携 藤沢社長「新サービス開発の『最後の一コマ』が埋まった」

家電量販店大手ヨドバシカメラの持ち株会社であるヨドバシホールディングス(HD)は5月31日、アジャイルソフトウエア開発のクリエーションラインと資本業務提携を締結したと発表した。協業を通じ、ECサイトや実店舗での顧客体験向上に向けた新規サービス開発等を進めていく。

クリエーションラインがヨドバシHDからの第三者割当増資による総額1億5000万円の出資を受け、資本業務提携に至った。

提携に際し、①新規サービス開発 ②アプリケーション開発エグゼキューションセンターの共同運営 ③内製化支援およびソフトウエアエンジニア育成 ④クラウドおよびオープンソースソフトウエア(OSS)技術の導入推進――の4項目を取り組みの骨子に掲げた。

ヨドバシHDの経営資産と、OSS分野などで幅広いノウハウと企業への導入実績を持つクリエーションラインの技術力を掛け合わせ、小売市場での新たなサービス開発を進めていく。

両社は、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」の機能強化などの面で2020年から協業を行っている。増加するデータへの迅速な対応や拡張性の高いECサイトの構築を進めていく中、OSSを活用したクリエーションラインの取り組みが成果を上げており、関係性の強化に至った。

資本業務提携を受けヨドバシカメラの藤沢和則社長は「新しいサービス開発を進める上での『最後の一コマ』が埋まった」とコメント。「『ヨドバシ・ドット・コム』はもちろんリアル店舗のサービスをより高めていくための新たなシステムの開発、最高の体験を提供していくためのサービス提供に、パートナーシップを活用していきたい」と展望を話す。



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