2022.05.31

17LIVE、ライブコマースサービス「クラフトーク」へ支援サービス「HandsUP」提供 放送局の新たな収益創出目指す

ライブ配信アプリ「17LIVE」を運営する17LIVEはこのほど、ライブコマースソリューション「HandsUP」の配信プラットフォームとライブコマースのコンテンツコンサルティングを、博報堂メディアパートナーズが展開するライブコマースサービス「クラフトーク」へ提供を開始した。「クラフトーク」は、地域創生と放送局の新たな収益創出を目指すライブコマースサービスサービスとなる。

17LIVEの提供する「HandsUP」は、ライブ配信で培ったノウハウを生かし、独自ツールから、導入、定着までのサポートを一気通貫で提供し、伴走型しながら販売者をサポートするライブコマースソリューション。このほど、博報堂メディアパートナーズが展開するライブコマースサービス「クラフトーク」において、「HandsUP」の配信プラットフォームとライブコマースのコンテンツコンサルティングの提供を開始した。

「クラフトーク」は、全国の放送局と連携し、地域ネットワークから商品を選定し生産者・販売者の商品へのこだわりを紹介するコンテンツを配信できるライブコマースの新たな仕組み。博報堂DYメディアパートナーズが中核を担い、配信プラットフォームとして「HandsUP」がサポートを行う。系列を横断して「クラフトーク」を告知することで、他エリアからの売上を互いに助け合う連合体を構築する。



商品に対するこだわりなど、機能的な価値だけではない情緒的な価値を地域の商品生産者・販売者が配信内で説明し、視聴者との双方向コミュニケーションを活用して各地域の商品をアピール。配信を見た視聴者に配信内で紹介された商品を購入して貰うことで、視聴者に対して商品や地域への親近感や安心感を醸成し、生活者の感情に訴求するライブコマースサービスを目指すとしている。特に県外の人に対し、地元放送局だからこそ知っている「これぞ」という商品を紹介することで、新たな出会いをデジタル上で提供。地域に根差した映像制作やイベント活動などにより、地域の人々と強い関係を築き上げてきた放送局が「クラフトーク」という新たな手法で地域経済の活性化に貢献を図る。

初回配信として、5月23日にサガテレビが本社内のショップよりライブ配信を実施した。佐賀県産の白いいちごの果汁を使用した上質なハンドクリーム、九州ならではの果実やスパイスを原材料にしたクラフトコーラ、心地よい薔薇の香りの佐賀県産クラフトジンなど、生活をおしゃれにする逸品を紹介した。

デジタル化の進展とコロナ禍の影響により、生活者の購買行動のオンライン化が加速する中、Eコマース市場は急速に拡大している。これによりもたらされた利便性によって、通信や物流はますます整備され、物理的な制約が少なくなる一方、販売される商品の種類が多様化し、商品特性や機能的価値による差別化が困難となっている。

「商品の価値を魅力的に伝えるコンテンツ作り」「商品の魅力を伝え理解を促すことができる手法」など、生活者の感情を動かすことは、Eコマース市場における重要な課題となっている。OTTサービスなどインターネットサービスの台頭により、可処分時間の奪い合いがおきており、デジタル時代の新たな収益方法を模索することが必要となっている。こうした背景をもとに、「クラフトーク」は各放送局がもつ地元のネットワーク力を活用して商品を選定し、これまでの放送コンテンツ制作により熟練されたノウハウによって、商品の魅力を余すことなく伝えることができるコンテンツを制作していくとしている。

テレビ放送枠や保有するアプリケーションなど、デジタルメディアによる発信力を活用し、全てのEコマースコンテンツをライブやアーカイブで配信するプラットフォームを通して、地域の生産者・販売者と直接コミュニケーションをとりながらショッピングができる仕組みを提供する。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事