2022.05.24

【東通メディアが通販に関する世代別意識調査】利用頻度と定期購入率はZ世代が最多 インスタが認知のきっかけに

通販システムの開発やコールセンターの運営、クリエーティブ制作などを手掛ける東通メディアはこのほど、シニア世代(60代以上)、 X・Y世代(30代~50代)、Z世代(10代~20代)の3つの世代に分け、「通販の認知・購買」に関する意識調査を実施、その結果を発表した。それによると、通販での定期購入率と、通販で週に5回以上買い物する人はZ世代が最も高いことが分かった。Z世代が通販の商品を認知するきっかけは「Instagram」が最多の50.0%だった。有効回答は、1カ月に1回以上、通販を利用している人を対象とした。

【<画像7点>調査データのグラフとサマリーはこちら】

調査の目的は、新型コロナウイルスの影響が長引く中、追い風となっている通販・EC市場において、消費者はどのように欲しい情報を得て、購買につながっているのかをひも解くこと。調査結果によると、通販での定期購入は、X・Y世代は13.6%、シニア世代では9.1%、Z世代は31.3%だった。Z世代の定期購入率の高さが明らかになった。



通販の商品を認知するきっかけは、Z世代は「Instagram」が最も多かったが、X・Y世代とシニア世代は7割以上が「インターネット」と回答した。



通販で買い物をする際に全く参考にしないメディアは、Z世代の半数以上が「Facebook」「新聞・雑誌・チラシ」と回答。一方で、X・Y世代、シニア世代では「TikTok」「Instagram」「ライブ配信」などが挙げられた。X・Y世代・シニア世代でSNSが上位を占める結果となった。

通販の利用頻度は、週に5回以上買い物するシニア世代とX・Y世代は12.0%以下に対し、Z世代は30.3%と高頻度だった。「普段どれくらいの頻度で通販で買い物をしているか」を訊いたところ、「週に5~6回程度」と回答したシニア世代は2.7%、X・Y世代は5.4%、Z世代は17.9%を占めた。



商品を探す・購入する媒体は、全世代において「インターネット」「ECモール(Amazonや楽天など)」が上位2つに、Z世代は「Instagram」が40.2%で3位にランクインした。シニア世代は、インターネットが最多の83.8%、次点でECモール64.9%。X・Y世代はECモールが最多の75.7%、次点でインターネット68.5%となった。Z世代では、ECモールが最多の54.5%、次点でインターネット50.0%となった。



テレビ・ラジオ通販を利用する理由は、全世代で「よくテレビを見るから」という回答が多かった。「よくテレビを見るから」と回答した人が最も多かったのはX・Y世代で、73.7%を占めた。

テレビやラジオの通販で購入を後押ししたポイントを聞いたところ、X・Y世代とシニア世代は「限定価格になっていた」が最多、一方でZ世代は「芸能人のレビューが上手かった」が65.0%で最多だった。

SNSで商品を探したり、購入したりする理由を聞いた質問では、全世代で「動画や画像とともに情報収集できる」や「自分の 興味関心のあるものだけ調べることができる」の声が回答の上位を占めた。シニア世代とX・Y世代は「動画や画像とともに情報収集できるから」という回答が最も多かった。Z世代では「自分の興味関心のあるものだけを調べることができるから」が最も多く、62.7%を占めた。

SNSで購入を後押ししたポイントを聞いたところ、全世代の多くが、SNS経由で買い物をした際に、「動画やライブでのプロモーションが分かりやすかった」ことが購入を後押ししたと回答した。

通販で買い物をする際に全く参考にしないメディアを聞いた質問で、「インターネット」「SNS(Twitter、TikTok、YouTube、Instagram、Facebook)」と回答した人を対象に、 インターネットやSNSを全く見ない(参考にしない)理由を聞いたところ、シニア世代からは「あまり情報に信頼性がない」「ステマが多い」「SNSをしていない」といった回答が見られた。

また、通販で買い物をする際に全く参考にしないメディアを聞いた質問で、「テレビ・ラジオ」と回答した人を対象に、テレビやラジオを全く見ない(参考にしない)理由を 聞いたところ、X・Y世代からは「見るのに時間がかかる」「スマホで調べた方が早い」、Z世代からは「ECサイトで買ったほうが安いしポイントもつくから」「家にないから」といった回答が見られた。


【調査概要】
調査概要:「通販の認知・購買」に関する世代別比較調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年4月8日~4月9日
有効回答:1カ月に1回以上、通販を利用しているシニア世代(60代以上)111人、 X・Y世代(30~50代)111人、Z世代(10~20代)112人




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