「韓国食品」の最新トレンドを解説
韓国食品の最新トレンドとしては「おうちで簡単・本場のおいしさ」というキーワードが挙げられるという。
発表会には、韓国の大手食品メーカーの日本支社であるCJ FOODS JAPANがゲスト登壇し、韓国食品の人気の理由や自社の商品ラインアップを紹介した。同社は日本で果実酢の「美酢」、韓国料理ブランド「bibigo(ビビゴ)」、だし調味料ブランド「ダシダ」などを展開している。
マーケティング部の池田恵美子氏は、2022年の韓国食品における「酒類」「ヴィーガン」のトレンドを解説した。
▲CJ FOODS JAPAN マーケティング部 池田恵美子氏「酒類市場でもファンの共感を集めるマーケティング手法がきている。歌手のパク・ジェボムがプロデュースした焼酎『WON SOJU』が、一般的な焼酎よりも高価であるにもかかわらず、1週間限定のポップアップには3万人が訪れ、生産した2万本が完売した。一方、コロナ禍に韓国ではヴィーガン人口が一気に増加した。当社グループでもヴィーガンブランド『ブランテーブル』を展開している」(池田氏)と話す。
CJ FOODS JAPAN マーケティング部の市川紗世氏は、「bibigo」「ダシダ」の魅力を紹介した。
▲CJ FOODS JAPAN マーケティング部 市川紗世氏「『bibigo』はグローバル韓国料理ブランド。世界50カ国以上で100種類以上の商品を販売している。キムチや総菜、ホットスナック、完全食などを冷凍やチルドでお届けしている」(市川氏)と話す。
「韓国食品」以外の成長も狙う
CJ FOODS JAPANの東日本営業部 営業4課長代理の梅田加奈氏は、「『Qoo10』には3年前に出店した。『Qoo10』は他のモールと比べて、日本にいる韓国人ユーザーの利用も多く、当社のブランドを知っている方も多かった。出店後すぐに手応えを感じることができた。さらに店舗独自のセールを展開し、顧客を拡大できた」と語る。
▲CJ FOODS JAPANの東日本営業部 営業4課長代理 梅田加奈氏「Qoo10」は他モールと比べ、韓国食品の取り扱いを強化しており、韓国の大手食品メーカーの誘致を先行して行っている。韓流ブームの追い風を受け、コスメやファッションだけでなく、食品カテゴリーの売り上げも着実に伸ばしている。
「Qoo10」としては「韓国食品」という強みを伸ばしつつ、他ジャンルの食品も伸ばしていきたい考えだ。
「Qoo10」の沼沢氏は、「他モールで人気の海鮮、肉、惣菜などのカテゴリーは、まだアイテム数も少なく、ブルーオーシャンだと言える」と話す。今後、食品カテゴリー全体をどう伸ばすかに期待が集まる。